生き物は名前を知ると親しくなれる。再会したときに顔と名前が一致すると、もっと親しくなるし、そこの自然に近づけた気にもなれて、うれしい。でもたとえばアオシギやヤツワクガビルなんて、そうそう何度も出会えない。そこに行けば何度でも出会えるのは樹木だ。だからこの本で川の常連の名前を覚えたい。(2002年 つり人社)