本日、2025年12月31日をもちまして、今年の仕事納めとなりました。

本年も、たくさんの人にお世話になり、刺激をいただき、励まされ、一年を過ごすことができました。誠にありがとうございました。

釣り関連としては、渓流釣りの雑誌『山釣りJOY2025』の編集ディレクションを担当しました。このところめっきりと少なくなってしまった釣り関連の本作りですが、私にとって『山釣りJOY』は、自身の興味の真ん中でもある渓流釣りの雑誌であり、とても大切に思っているシリーズです。これまでも多くのページを担当させていただきましたが、この号は一冊のディレクションを担当するという大役をいただきました。おかげさまで2026年も発売が決定しており、ディレクション担当として、現在も鋭意製作中です。ぜひ、お楽しみいただけると幸いです。

『山釣りJOY2025』詳しくはこちらをご覧ください。

一昨年は坂本麻人監督のドキュメンタリー映画「ミルクの中のイワナ」の公式ブックである『ミルクの中のイワナ フィルムブック』の編集長を務めさせていただきました。そのご縁もあり、2026年に劇場公開予定の坂本監督最新作「サクラマスのラストワルツ」に、共同構成およびインタビュアーとして参加させていただきました。映画作りに参加する経験は私自身初めてのこと。坂本監督はじめ、制作スタッフの皆様の熱い気持ちに触れながらのお仕事はとても刺激的でした。これからの川と人、自然と人との関係を考える上で、たくさんの示唆を与えてくれるドキュメンタリー作品を、ぜひご覧になってください。こちらは春から初夏にかけての公開を予定しています(ショート版は2025年に全国のpatagoniaストア等で公開されました)。

「サクラマスのラストワルツ」詳しくはこちらをご覧ください(※こちらはpatagoniaで公開されたショート版の情報となります)。

また、山と溪谷社の2冊の本に関わらせていただきました。1冊目は『レイクトローリング大全』。本邦初となる、レイクトローリングのノウハウなどをまとめた一冊となります。かなりの時間をかけて制作していた本です。私は多くのページの取材と執筆を担当。奥深いレイクトローリングの入口や、もっと楽しむための内容を目指しました。2026年2月3日発売予定です。

レイクトローリング大全』詳しくはこちらをご覧ください。

もう一冊は、今西錦司の名著『イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り』の文庫復刊版です。こちらは編集に携わらせていただきました。本編の面白さもさることながら、今回の文庫版の目玉は、山本祥一郎さんによる論稿「DNAから見たイワナ類、ヤマメの系統」が収められていることです。26ページにわたり、DNA解析による最新のイワナ類とヤマメの系統について、わかりやすく詳しく解説していただいています。イワナとヤマメの分類を論じた今西錦司の論稿と合わせて読むことで、過去より現在に至るイワナとヤマメの分類の歴史への理解を深めることができる内容となっています。こちらは2026年1月19日発売予定です。

『イワナとヤマメ 渓魚の生態と釣り』詳しくはこちらをご覧ください。

ダイワ(グローブライド社)のウェブサイトで連載中の「リバーウォーク・ストーリー〜川と釣りと」では、埼玉県入間市の郷土料理「ともん」の戸門秀雄さん、剛さん親子に取材をさせていただき、冬のカジカ漁を軸としたお話を書かせていただきました。

「川と釣りとカジカ突きと」こちらから読めます。

2025年はこの1本のみとなりましたが、2026年は年間5本ほどのアップを予定して鋭意取材を進めているところです。こちらもお楽しみいただけると幸いです。

日本自然保護協会(NACS-J)の会報『自然保護』の特集ページ編集担当は今年で7年目。2025年も6冊に関わらせていただくことができました。毎号、がらりと変わる幅広いテーマを勉強するところから始める制作活動は、とても勉強になり、自身の幅も広げてくれる大切なお仕事です。

会報『自然保護』詳しくはこちらをご覧ください。

12月には、SAKANA BOOKSさんのイベントで鮭のお話をする機会もいただきました。写真家の平井佑之介さんとともに登壇し、サケマス好きの参加者のみなさんとともに、とても有意義な時間を過ごすことができました。本や雑誌を介してのつながりも大切ですが、このような直に顔を合わせて時間をともにする体験は、これもまたかけがえのないものだと改めて実感しました。

イベント当日の様子につきましては、こちらをご覧ください。

このほかにもたくさんのお仕事を、たくさんの方々とともに進めることができました。改めまして、深く感謝申し上げます。

そして感謝はやはり川にも・・。

先ほど撮影してきた近所の川です。今年はオイカワとアユをかなり足繁く通って観察することができました。私にとっての川への意識は大きく3つありまして、

①サケマスの川

②近所の川

③川ミミズの川

なのですが、今年は特に近所の川に親しめたのではないかなと思います。

新年もこの3つの川への意識をさらに高めて、楽しい川活を続けていけたらと思っています。川で時間をともにしたり、川の話を楽しく交わした方々にも感謝です!また楽しく遊びましょう。

最後になりますが、皆様にとっての2026年が、より輝かしく健やかな一年になりますこと、お祈り申し上げます。

RIVER-WALK 若林 輝