朝から背を照りつける日差しがとても熱い。暑いではなく熱い。昨晩の雷雨が残した湿気と吹き返す北からの風が心地よく肌にあたる。アブラゼミとミンミンゼミ、シャワシャワとクマゼミの鳴き声が段丘崖にできた涼しげな斜面林から降ってくる。

川はにごっていたが、今日の午後には子どもたちが川遊びをするのにちょうど良い水位に戻るだろう。河床もひさしぶりに磨かれた。

夜の雷雨と増水を凌いだカルガモとアカミミガメが川っぷちでくつろいでいた。

いつも思うことだが、彼らは距離がとても近い。

対岸まで15mほどのところから覗く私には警戒心を示すのに、彼らの親密な距離感といったらどうだ。

どのような過去のやり取りがあれば、このような関係が築かれるのだろうと思う。どのような暗黙の了解があれば…いや、暗黙ではなく、もしかしたら彼らは語り合っているのかもしれない、なんてことも思う。これがカルガモでなく、アオサギでもカワウでも、アカミミガメは同じような素振りを見せる。

好奇心のネジがぶっ飛んでいる二足歩行の哺乳類。

強いて言えばハシボソガラスあたりだろうか。似たような見られ方をしているとしたら。

急に立ち止まり、カメラのレンズを向ける。生きものたちは緊張し、警戒心はさらに高まる。

【お知らせ】

『ミルクの中のイワナ film book』販売について

川辺の自然観察をまとめた一冊、『武蔵野発 川っぷち生きもの観察記』発売中です。ニゴイの産卵行動についてとても詳しく書いていますので、ぜひご覧になってください(アマゾンの販売ページはこちら

★RIVER-WALK Vol.1~Vol.3発売中です!★