台風の残していった雨がサラサラと降っている。一気に流れず染み込む良い雨。暑さが和らいで体にもいい。仕事前、もう1年以上は足を運んでいない水路に行ってみた。

かつて3年ほどここで獲れた川ミミズを飼っていたことがある。卵から育って3世代までどんどん増えたが、暑い真夏の日中、高水温に耐えきれずすべて死んでしまった。
ここに行けば見られるだろうと思っていたが、甘かった。レモン型の卵胞(ミミズは複数の卵が袋状の卵胞に収まっている)をひとつ見つけたが、それぐらい。あんなにいたのに、どこへ消えてしまったのだろう。
川っぷちで自然を見ていると、こんなことがよくある。季節のいっとき、あるものごとに気づいて翌年もその次の年も楽しみに待っているのに、二度と初めての体験を超えることはない。オオタカによるコサギの食痕、アオサギによる産卵行動中のオイカワ狩り、大量に壁に張り付くアマガエル、妖しく美しく川底に浮かび上がる「クリームオヨギデカミミズ」。
きっと気づけたのは、そのときがピークだったからだろう。もちろんこの先も観察を続ければ、次のピークが来るかもしれないが、まだ自分にはそこまでの経験がない。
ここ数年、思っている以上に川が変わってしまった。やっぱりそうだったんだと実感するのは、もう5年くらい先なのかな。
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