台風接近中。風が強く雲の多い一日。 シリーズ「川ミミズを食べる生きもの」。 その第3回は、おなじみの「ハシボソガラス」です。 一般に住宅地でゴミを漁ったりしているカラスは「カアカア」と鳴くハシブトガラスが多いのですが、川っぷちにいるのは、ほとんどが「ガアガア」と鳴くハシボソガラスです。 こいつですね・・。 いや、すみません。独特すぎるアングルでした。 でも個人的には、ハシボソガラスは真正面から見るのが好きです。 こんな感じに川辺で見ることもできます(独特)。 こんな感じです。 ハシボソガラスが水辺に降りているときは、水浴びをしているか、もしくは何かを食べている時が多いんです。 こんな感じに死んだ魚をついばんだりもしますが、生きたモグラやヒキガエルを狩ったりもします。近所の畑から落花生をほじくり返したりもしています。産卵後に死んだアユも食べてますね。 では、川ミミズとはどのように出会うのか・・といいますと・・。 こんな感じに浅瀬で石をひっくり返しては、その下にいる虫を食べるんです。
ヒゲナガカワトビケラの幼虫を食べているのだと思いますが・・ シジミを掘り出して食べていることもありました。 器用に石をひっくり返しては、小さな虫を器用に尖ったくちばしでつまんでは食べます。 そして一度だけ、川ミミズをビヨーンと引っ張って食べる姿を観察したことがあるんです。 こんな感じでした(画力が・・)。 それ以来、ハシボソガラスは川ミミズの天敵の一つとして、常に注目している存在です。
それにしてもこんなに小さな虫ばかりをチマチマ食べていてもお腹いっぱいにならないのではないかと思いませんでしょうか。 この行動は一年中見ることができるのですが、特によく観察するのは冬場です。 おそらくハシボソガラスにとって、浅瀬の石の裏に暮らすヒゲナガカワトビケラの幼虫や、ガガンボの幼虫、そして川ミミズは、餌の少ない冬場の重要の食料となっているのではないかと考えています。 「狩猟」がうまくいかない時の「採集」手段・・といったところでしょうか? 狩りが上手くいかない・・と言えば、例えばこんなカラスにとっても、石の裏の川ミミズは重要な食べ物なのだと思います。 片足を失ったカラスです。 このカラスは、同じ浅場でずーっとこのように石の裏をひっくり返して小さな虫を食べています。おそらく他のカラスたちのように大きな獲物を捕らえることが難しいのではないかと考えています。 開設したばかりの「川っぷち生きものチャンネル」に動画をアップしましたので、よろしければ彼の狩りの様子をご覧になってください(こちらから)。〈若林〉□
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