事務所で飼っている川ミミズの餌が、そろそろ亡くなりかけてきました。

こちら最初の方と比べると、だいぶ食べたことがわかるかと思います。

実際に食べている様子も観察することができました。

動画もあります。こちらから、ご覧ください。

そこでいつもの沢へ。この季節はムクノキの落葉が川の中でいい感じに熟成?されて腐植化していて、それが川ミミズの格好の餌となるのです。

他にこの腐植を食べているのは、おそらくサワガニ、ミズムシ、小さなカワゲラなど。

サワガニは、分解が進んでまったりとした腐植よりも、ある程度、まだしっかりとした落葉に多い印象です。

餌の腐植を集め、一安心。

ついでに沢水が染み出す場所で少しだけ川ミミズ観察をしました。

表面の落葉を払い除けると、このように砂に若干の土が混じったような底質が現れます。温かく感じる14℃ぐらいの湧水が常に流れています。そして中央に、、いるのがわかりますか? このように、落葉の下の砂のなかに、こいつはいます。

幼体。8㎝ほど。細長い体型。私が「マッチョ虹色川ミミズ」と呼んでいる中で、最も湧水場で見ることのできるタイプ1です。湧水が温かいからなのか、水温5℃ほどの別の川で見る川ミミズに比べ、格段とアクティブです。スルスルとすぐに落ち葉の下に潜り込んでいきます。伸び縮みする蠕動(ぜんどう)運動というよりも、S字型にうねるスネーク・ウォーク(蛇歩き)で逃げていきます。

頭が隠れると、少し安心するみたい。

それにしても、気になっているのは、彼らが土よりも砂の割合が多いところにいる点です。すぐ横には、いかにもミミズが好みそうな黒い土があるのですが、そこには見られず、湧水が流れる砂の割合の高いこちらにいるのです。

こんな感じ。ちょっとだけ粘土っぽい粘り気もあります。植物などの遺体由来の有機物は少なめなのではないでしょうか。流れのある川底の石の裏がこんな感じなので、やはりこのようなところが好きなミミズなのではないかな?なんて思ったりもしています。

ただ、私は土の部分は、あまり熱心に探していないので、大部分はもしかしたら土の中にいて、染み出したようなやつだけが川にいるのかもしれません。それはまだ、わかりませんが、いずれにしても、偶然ここにいると言うよりは、しっかりと暮らしている印象を強く持っています。

すぐ横にはこのような土があります。腐葉土のような土。こっちの方がミミズは好きなんじゃないかと思うんですけどね。

今日は2匹、幼体を見ることができました。

彼らは一年中ここで暮らしているのか、それとも冬場だけの居場所なのか・・。定期的に観察してみたいと思います。〈若林〉□

 

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