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 今日は晴れ。少し冷たい東の風が吹いてます。 『ソルトウォーター』誌の校了をなんとか終えて、『RIVER-WALK』誌の編集も少しずつ進めつつ・・の川歩きです。 お目当ては食痕。オオタカなど猛禽が食べた食事の痕です。 
 昨年はメスのオオタカがこの川を狩場にしていました。 
 川を歩けば、コサギの目立つ白い羽が散らばる食痕を探せたのです。 
 結構、あちこちに。 
 
 ですが、今年はとんと見当たりません。 こうなると、だんだん隠れていた自分の本性がわかってくるんですよね。 昨年などは食痕をたくさん見てましたから、コサギを見ては「気をつけろよー」なんて声をかけていたのですが、こうも見つけることができないと、気持ちが膨らんでくるんですよね。食痕が見たい・・。コサギが食べられた痕が見たい・・。気をつけろよ、なんていい顔したけど、実はあなたが食べられた姿が見たいのです・・。 そんなコワい自分に気づいたりもするのですが、まあしかたありませんね。オオタカは別の狩場を見つけたのでしょう。そういや、このところ、飛んでる姿もみていませんから。 
 代わりにサギが生き生きしてますから、いいんです。 
 ひさしぶりにオオバン三兄弟と会えたからいいんです。 
 走る姿を見れたからいいんです(そういや多摩川ではオオバンがオオタカに食われていたな・・)。 
 アメリカヒドリにも会うことができました。きれいな繁殖羽が見てみたい。 
 この時期のキジバトは羽根がとてもきれいですし。 
 赤い眼が少し怖いけど、いいんです。 
 小さな猛禽のモズにも会えましたから、いーんです・・。 
 さて、帰ろう・・。と、思ったそのときでした。 
 
 カラスが出動している。先頭には・・あ! 
 オオタカです! カラスと同じサイズだから、オスか。 もしくはメスのハイタカか? 
 追ったり追われたり。 
 ひさびさに見たなー。 
 満足して帰ろう・・と思ったそのときでした。 矢のような、ブーメランのような物体が一直線に飛んできました。 
 速い! 
 これは・・ 
 ハヤブサ!・・でしょうか。 
 尖がった羽根がカッコいい。オオタカより少しだけ小さいぐらいか、同じぐらいか。 行っちゃった・・。 すごい。猛禽を2種類も見ることができました。 ですが、そんな余裕もなく・・またしても黒い影が・・。 
 これは一瞬だけ。 そしてその後を追うように・・。 
 カラスと・・もう一羽。 
 これは・・。 
 ノスリ・・ではないでしょうか!? もう何がなんやらわからない状態。 この興奮は西武の行沢と土井とタイロンを間近で一度に見た時以来だろうか・・。 旋回するノスリをカメラで追う。ピントが合ったり合わなかったりしながら、向かってくるノスリをパシャパシャ・・と撮影。 
 
 
 ・・あれ? あとで調べると、なんとなくハヤブサに変わっているような・・。 
 
 完全にわけがわからないまま、猛禽たちは姿を消してしまいました・・。 ふ~・・すごかったぁ~・・と、土手をとぼとぼと歩いて帰るその途中でした。 こんな贅沢なひとときに、さらなるサプライズが待っていたのです! 
 あ! あれは・・・!! ついに見つけた! 今年初のコサギの食痕・・。 まったくなんて日だ! 急いで駆けつけると・・ 
 え!? 
 リラックマよ・・。 
 事務所へと戻ります。□〈若林〉 
 ☆RIVER-WALK First Issue、Vol.2発売中☆ 
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