今日は曇り。ようやく涼しくなってきて、夜など生き物の気配が濃厚になってきました。熱帯夜には気付かなかった気配。気配がなかったのか、気配を感じられなかったのかはわかりませんが、軽い緊張感を覚える季節の到来です。 さて。今日も今日とて一日中、キーボードを撃ち続けておりました‥ やはり集中力が続かなくなるので、近くの湧き水探索には行っております。 湧き水ミミズ探索です。 河道で四足動物の足跡を意識しはじめた頃にも感じましたが、川ミミズを意識して以来、川観がそれまでと大きく変わった気がします。 シンプルに言えば、それまでの魚中心の川観はやっぱり水のある所が中心だったんですよね。 ところが今では「川」と意識する範囲がぐいーんと広がり、河岸段丘に至るまでを川と認識するようになりました。 こちらは段丘近くの川。 目に見える形で流れ込みがなくても、段丘近くの川は湧き水を豊富に有しています。 護岸から浸みだしている湧き水 この濡れた垂直面にコケが生えていれば‥と思いながら少し探しましたがミミズはおらず。 水中はこんな感じ。水草はオオフサモかな。 湧き水の影響なのか、比較的澄んでいます。 いかにもシジミが好みそうなコンポジット。実際に小さなシジミがおりました。 掘るとこんな感じに酸素の泡がぶくぶく。 こんなのも湧き水によるものなんじゃないかしら。 熱帯魚の死骸も発見。野良グッピーはおなじみですが、こいつは初めて。 以上は事務所に入る前に立ち寄った川でした。 ミミズはおらず。 そして昼下がりにはもう一本。こちらも河岸段丘そばの川。先ほどの川は間に畑を挟んでおりましたが、こちらはダイレクトなので湧き水が沢となって流れ出しています。 水温チェック。19.5℃ちょいぐらいかな。 おなじみのコケも生えています。 やっぱりいた。細めのフトミミズ系だと思います。太さ2ミリほど。これが太さ4ミリほどのよく見る「マッチョ虹色系」とどのような関係にあるのかはわかりませんが、この2ミリタイプも結構います。 こちらにも! 岩に生えたコケをむにむに押してたら出てきました。 これは・・! 「オレハチ」やないかーい! このところ湧き水で出会うミミズといえば、ほとんどがフトミミズ科の「マッチョ虹色系」でしたから新鮮です。「オレハチ」はツリミミズ系なのですが、私の観察の感触から言いますと、フトミミズ科よりもツリミミズ科のほうが冷たい水を好む傾向がある気がしておりまして‥。湧き水場にはツリミミズ科のほうが似つかわしいと思っていたのですが‥。初めての出会いです。 ちなみにこちらが別の川のツリミミズ科。 めっちゃかわいいオレハチも載せておきましょう! さて。 でもあれだな、湧き水は今でこそ他よりも冷たいけど、冬になれば水温は逆転するんだろうな。いやしないかな。都市型河川は冬でも結構温かいから‥。 ともあれうれしい出会いでした。 オレハチがいたのはこんな岩です。 沢の脇の石をのけてみると巣穴に収まった「マッチョ虹色系」がいました。 ほそいのも・・これもオレハチだろうか・・。 「マッチョ系」のほうは葉っぱの上でパチリ。 巣穴を掘るのは結構苦労があるかと思うのですが、取り出してしまいました‥。 見ると糞粒もたくさん。少し掘ればたくさん出てくるでしょうが掘りません。 土手の裏側にも湧き水の溜まり場がありました。 川に寄った河岸段丘。もう少し追ってみたいと思います。 それにしても蚊が減ったと思ったらスズメバチとの遭遇が増えました。 彼らにとっては貴重な森なのでしょう。気を付けます‥。〈若林〉□
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