今日は春雷。春の雷鳴が轟きました。

そしてまとまった雨が降り、事務所前の三面護岸河川、通称「ガタ」は溢れておりました。

さて。

そんな大荒れ日和でしたが、昨日は薄い雲のベールがはった、穏やかな一日でした。

ソメイヨシノももう少し。

ヤナギの新芽が出はじめました。

川辺では、さまざまな鳥が水浴び。

セグロセキレイ。

アレチウリによるドーム内にはジョウビタキ。

そろそろ見納めといったところでしょうか。

可愛いです。

ヒドリガモの交尾を見ることもできました。

これから連れ立って北国へ帰るのでしょうか。

コガモのペア。

オオバンも・・ペアだったりするのかな?

仲良く羽づくろい。

ん?

イワツバメも無事に到着しております。

こちらは南方からの飛来。

昨年つくった巣のあたりをチェック中。

子どもを育てる前から巣の中をねぐらにするそうです。

夜桜も楽しめそう。

冬枯れのススキとダイサギ。こちらはまだ冬の風景。

コサギ。

ハシブトガラスたちはモビングの練習といったところでしょうか?

そして川の中に目を移すと、ニゴイがだいぶ浅瀬に出てきました。

口の周りに追星がないのでメスです。場所を探りながら、時折スパスパと川底の砂利を吸っています。同時に体をブルブルと。

昨年は産卵期に入ってからの観察でしたので、あまりこのような行動を目にすることはありませんでしたが、もしかすると産卵適地を探り、サケ科魚類のメスが体を倒して川底を掘り起こすように、細かく積もった泥やシルトなどを取り除いているのかもしれません。

こっちでもスパスパ。

スパスパしながら・・

体をブルブルと。

川底の石裏にはヒゲナガカワトビケラや川ミミズがおりますが、捕食目的というよりも、産卵行動がらみに見えるのですが、どうでしょうか。

いずれにしても瀬に出てこのようにスパスパやっているのは、本日はメスばかりでした(3例)。

コイもスパスパ。これはイトミミズみたいなのを食べているような気がするんだよなー。ハタキの気配はまだ見られませんでした。

対岸に見えるのは、カモのような‥。でも様子が変です。

まるで生きているような姿でこと切れていました。

どうしたんだろう。病気か何かか・・?

頭の方へと視線を辿ってみると・・

なんと護岸に首が挟まっていました。

首を突っ込んで水草などを食んでいたのかもしれません。それが運悪く抜けなくなってしまった模様。体はきれいなままでしたが、翼の肩の部分が擦れていました。苦しくてバサバサと羽を動かしたのでしょう。

そのままにしておこうとも思いましたが、なんだか少し忍びなく、首を外しておきました。アライグマのご馳走になるのか。でもきっと今日の雨で流されていったことでしょう。

そんな季節変わりの春の川観察でした。〈若林〉□