今日も晴れ。肌を撫でる風が吹いておりました。この季節は気持ちいいですね。

さて。

事務所作業も大詰めです。かなり切羽詰ってはいるのですが、健やかな心身のため、昼休みに少しだけ川を覗きに行ってみますと・・。

今日も会えました。

相変わらずですね。

そして瀬ではオイカワの産卵行動も活況。結構、長い間やってるんだなー。

ちょっとだけ水中を覗いてみましょうか。

青やオレンジ色に染まっているほうがオス。銀色のほうがメスです。

ふと、産卵行動がニゴイに似ているのでは‥?というところから始まった観察ですが、どうでしょう。

雌雄がペアで放卵・放精を行ったり、その瞬間にオスがメスのほうに身体を倒して包み込むようにしたり、ペアのオスがメスにブルブルと求愛行動をしたり、オス同士が闘争したりと類似点は多くあります。ですがいかんせん、動きが速い。ニゴイやサケマスの産卵行動を3倍速で見ているかのようです。捕食者に狙われやすいことも関係しているのでしょうか?

オス同士の闘争は、ニゴイやサケマスに似ています。

互いに並んで競走するかのようにダッシュします。

そして追い払います。ペアのオスが他のオスに突進するように攻撃する行動はまだ観察できておりません。

水面上の波紋からも、並んでの競争をしている様子が想像できます。

ペアのオイカワ。

メスが卵を産もうと?砂利底に這いつくばると、途端にオスが活気づきます。何かの合図なのでしょう。競い合うオスはサケやサクラマスのようにも見えますね。

ペアのオスがライバルとメスの間に割り込むようにガードする様子もニゴイやサケマスに似ています。

オス同士の争いはとても素早い。

そして水中でもオスの婚姻色はとても鮮やかです。

確かなことはわかりませんが、雌雄ともに産卵場にはたくさんのオイカワがいますので、ペアの結びつきはさほど強くないのでは?と思われます。それよりも産気づいたメスがアヤシイ行動をすると、近くにいるオスが求愛したり独占したりし始める感じもあります。そしていざ、産卵の瞬間には、近くにいたオスもメスもダーッと集合していきます。放精のためなのか卵食いのためなのか・・。

いずれにしても、水中のオスはとても鮮やかで強く誇らしげに見えるものです。

そんなオスが一瞬で目の前から消える瞬間‥。

観察していると、圧倒的に婚姻色の出たオスのほうが犠牲になってます。

オスが多いのか、捕まえやすいのか、果たして‥。

それにしてもアオサギの恐竜感‥。

オイカワを飲みこんだ後は、きまって細長い舌で舌舐めずりをします。

あまり見ることのない始祖鳥のような小さな羽が生えています。着地の時だけ伸ばす調整翼なのでしょうか。

エミューのような‥。

空からの荘厳なる神のようでもあり‥

なんだか身震いがしてしまいました。〈若林〉□

 

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