9日ぶりのブログ更新となります。 埼玉南部は晴れのち曇り、夕立手前‥といったところ。 粛々とデスクワークをこなす合間に、川へは行っておりました。 ですが、長らく観察していた「えいちゃん」こと産卵中のオイカワを狩るアオサギの姿がいなくなってしまって以来、他のアオサギの狩りも観ましたが、今一つ盛り上がらず(オスをたくさん食べている傾向は同じでした)‥。カラオケで歌うと皆がトイレに立ってしまう山崎まさよしの十八番のように、えいちゃんをひたすら探し続けたのです。 これは別のアオサギ。オイカワメスを捕らえたところです。 アユもだいぶ上ってきました。もう解禁‥なのかな? そのうちにほぼ、オイカワの産卵も終わってしまいました。 で、本日ですが・・。 ガタで朽ちていくコイを見やり・・ これはヤブキリ、でしょうか? 最近増えたキリギリス系。 ムクドリに食べられてました。 ヤブガラシが花を咲かせました。 田んぼの脇にはシロバナツユクサ。 コサギ‥かな? ドジョウを捕まえてました。 ハクセキレイはだいぶ黒くなってきた。 あ! ホシゴイ(ゴイサギの幼鳥)でしょうか? まだだいぶ若いな。 カナヘビや・・ トウキョウダルマガエル、かな? アオダイショウも。 マメみたいなハムシ。 ブルーの美しいゾウムシ。 そういえば、今年はクズがとても繁茂しています。葉も大きく、去年はたしかアレチウリに覆われていたイバラドームが、今年は完全にクズに覆われてました。あとはカナムグラ。 やたら仲の良いオスキジ同士。 メスキジは単独。 ハルシャギクだと思うのですが‥赤味が多いのが好き。 そんなふうに季節の進み具合を感じながら、川を歩いておりますと・・ ・・あ!! これは・・ えいちゃんです! 羽の模様ぐらいしか確たるものはないのですが、おそらく間違いないでしょう。10日間ほどみないうちに、だいぶ婚姻色が抜けました(えいちゃんだよね?)。 最後に会った時がこんな感じ。 羽色はどんどん変わるから、微妙なところもありますが、私的にはえいちゃんだと思ってます(それにしても色ってこんなに急に変わるの?)。 これまで狩りをしていたオイカワ産卵場の、ひとつ上の瀬で狩りをしていました。 オイカワのように低い位置から駆け寄って突き刺す形ではなく、立ち位置から一気に突っ込む感じ。すでに産卵行動中のオイカワではありませんね。おそらくですが、産卵とは無関係のオイカワ、あとは一気に増えてきたアユ。 低い位置から狙うこともありますが、 立ち位置から突っ込むスタイルは変わらず。 それにしても、なかなか狩りが成功しません。 やはり産卵で瀬に差してくるオイカワは、アオサギにとって特別なボーナスステージなのでしょう。 狩りに失敗してむーっとカブくえいちゃん。 突っ込みを繰り返しますが、なかなか成功しません。 今度はどうだ!? お! やりました! なかなかのサイズ。 やはりアユでした。 これこれ、この顔です。 瀬でコケを食むアユを食べているのでしょう。面白いのはオイカワの時は身を低くして観察することが多かったのですが、アユ狙いの場合はご覧のように高い位置から見下ろしている時間が長いのです。オイカワ食いの時は、周囲に人が多くなって警戒した時ぐらいだった首を伸ばすポーズも、アユ狙いの場合は普通に見ることができます。 オイカワ狙いの場合、相手が浅いところでほとんど水面近くであることから、低い位置からでも十分に見ることができるのでしょう。ならば身を伏せて魚に警戒心を与えないに限ります。 アユ食いの場合、オイカワよりも水深がありますから、高い位置からじゃないと見づらいのではないでしょうか。 そしてもうひとつ。私的にとても気になっている行動があります。 それは足です。上の写真のように、片足を水面近くに上げて、ぶらぶらとさせるのです。 ぶらぶら・・ ぶらぶら・・ ぶらぶら・・。 たとえばゴイサギは、水面にクチバシで波紋を立てて、魚をおびき寄せて食べるような芸当をします。ササゴイなんかは羽やパンなどを落として魚が食べに上がってきたところを狙うなんてこともします。コサギは足をブルブルさせて石の下から追い出しますし、クロコサギなんかは羽を傘のように開いて暗がりを作ってそこに魚をおびき寄せて狩るなんてことも・・ ずばり、サギ類は頭が良いのです。 えいちゃんのこの片足ぶらぶら行動・・。足が痛い? イチローや王貞治のような一本足打法? まだはっきりとはわかりませんが、なんらかの理由があるのだと思います。水面から足は完全に出し切りませんので(休む時は完全に出して体の中に仕舞うこともできます)、やはり水面でぶらぶらひらひらさせることに意味があるのではないでしょうか。 相手がアユだとして・・。アユの目からはどう見えるのか・・。オトリアユ? いや、考え過ぎか・・。 ぶらぶら・・ ぶらぶら・・ そして一気に・・ 沈み込み・・ バシュッ! この狩りも残念ながら失敗でした。 成功率がとても低い。でもこれはこれで楽しみなのです。これからのアユシーズン、えいちゃんがどれだけアユパターンを習得していくのか・・。きっと上手くなっていく気がするんですよね。 このアユ狙いの片足ぶらぶらを、アオサギの狩りパターン弐ノ型と呼びたいと思います。 しばらくすると、飛び立ってしまいました。 そしてなんと岸際の茂みから・・。 バシュッと! また失敗! でもこれはこれで、流れ効いたやや深い場所で上流側から襲いかかるという、また異なる狩りの形。 オイカワ産卵シーズンのように、簡単に狩りは成功しませんから、いろいろやらなければならないのかもしれません。 それにしてもえいちゃんは、いろいろなシーンを見せてくれます。〈若林〉□
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