西日本を中心に激しい大雨の続いている本日。埼玉南部はそこまでの降りではありませんが、どんよりとした雨模様となっています。

事務所作業の合間に目を休めようと、長嶋祐成さんの『THE FISH 魚と出会う図鑑』(河出書房新社)を開き、しばし長嶋さんの魚との出会いに思いを馳せておりました。

素晴らしい一冊です。魚との様々な出会い方を通して湧きあがる思いを率直に綴った文章に惹かれます。そして一匹一匹の魚たちの色彩に、理屈ではない心地よさを感じます。

この本については、いずれじっくりと紹介をしたいと思っております。

この本で心地よくなった私は、もっと長嶋さんのイラストで心地よくなりたいと思い、いつかじっくり見てみたいと思ってました『魚と鰻のWeb図鑑』に飛んでおりました。

なにせ大好きなサケマスを、長嶋さんのイラストでドドーンと見ることができるのです。

本サイトは東京大学大学院教育学研究科付属海洋教育センターと日本財団の海洋教育基盤研究プロジェクトの一環として制作されたもの。

イラストは長嶋さん、ウナギの解説は黒木真理さん、そしてサケマスの解説は森田健太郎さんです。

森田健太郎さんは言わずと知れた、日本を代表するサケ科魚類の生態学者。長嶋さんのイラストを見ながら、最先端を行く生態学者の書いたわかりやすい解説文を読むことのできる、私にとってこれ以上ない贅沢な作りとなっているのです。

「サケのなかま」は「世界に分布するサケのなかま」と「日本に分布するサケのなかま」に分けられ、それぞれ種ごとに解説されています。

さらに「サケとウナギの深い話」には「名前の話」「形態の話」「環境の話」「生態の話」「その他」に分けられ、いずれも興味深くしかも誰もが簡単に読めるコラムとしてまとめられているのです。

たとえば「名前の話」には「サケとマスとサーモンの違い」とか‥。気になりませんか? 私はとても気になります。

随所で水中動画も見ることができます。「カラフトマスの卵を食べるオショロコマ」とか‥。

すべて一般向けに短くわかりやすく解説されていながら、最新の科学的知見が元になっていますので、私も今回、知識のアップデートを行うことができました。

たとえばカラフトマスが「オホーツクサーモン」というブランド名で流通していることとか(高級スモークサーモンにされていたりします、ぜひ近いうちに食べたいです)。

マニアックなところでは、オショロコマはドリーバーデン(Salvelinus malma)の亜種とされてきたが、近年では従来与えられていた(Salvelinus curilus)という別種と考えることが妥当であるとか‥!

知床のオショロコマは、見た目はオショロコマでもアメマスとの交雑魚が多いとか‥!

サケマスが大好きで、いろいろな知識を自分なりに溜めこんできたつもりでしたが、知見はどんどん更新されてます。サケやカラフトマスの来遊量しかり、「ジャパンサーモン」産業しかり、イワナやサクラマス類の地理的分布しかり‥。あらためてサケマスのいろいろなことを勉強しなおしたい!という気持ちにさせられた次第です。

「サケとウナギの深い話」の「その他」カテゴリーを見てみると「おすすめしたい本」というコラムがありました。

『イワナの謎を追う』や『川と海を回遊する淡水魚』『川と湖の回遊魚ビワマスの謎を探る』など私も興奮して読んだ名著が並ぶなか、雑誌の欄に・・・なんと・・

『RIVER-WALK First Issue』が!! 大好きなアニマのイワナとヤマメ特集と並んで!

驚きました‥実に光栄なことです。

そう、『RIVER-WALK First Issue』には、森田健太郎さんへのロングインタビューが掲載されているのです! 

題して「いわな先生に聞いた 渓流魚の色いろ」。

体色をはじめ、渓流魚の不思議について、あれやこれやとお答えいただいてます。研究者があまり公言したがらない「仮説」についても、とても気前よく(?)披露していただいていたりもしています。

ちなみに『RIVER-WALK First Issue』はまだ購入することができますので(残りそこまで多くはありません)、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

最後はPRになってしまいましたが‥まずは『鮭と鰻Web図鑑』をぜひ、ご覧になってみてくださいね!〈若林〉□

★RIVER-WALK Vol.1~Vol.3発売中です!★