昨晩の10時過ぎ、ガタの入口で初めてアライグマを目撃しました。2匹。

しばらくの間、入り口付近の浅瀬を行ったり来たり駆け回った後に、以前タヌキが棲んでいた穴へ潜って行きました。

昨晩は良く潮の動く中潮。満潮は17時過ぎでしたが、18時ごろに見た時には水位が上がってガタが開いておりました。コイなどが数匹ガタに上っていましたので、おそらくアライグマたちはそれらを狙って徘徊していたのでしょう。

これまでも逃げ遅れたコイが何者かに襲われた姿はたびたび目撃していました。周囲に散らばっている足跡から、タヌキとアライグマの仕業だろうと思っていましたが、アライグマの実物を見るのは初めてのこと。

印象としては、なんだかだいぶ幅を利かせているというか、あっちへ行ったりこっちへ行ったり飛び跳ねたりと、活動でした。

ガタの入口です。ガタは三面護岸河川ですから、このように川底にもコンクリが張っていて、通常は10㎝にも満たないほどの水位しかありません。

ところが雨が降ると、ご覧の通り。上流にある田んぼに降った水を集め、急に増水します。

増水すると、川の中に魚たちが入って行けるようになります。

5~6月には、土管にタヌキが棲んでいましたが、この後の大雨以降は見られなくなっていました。

今日見たところ、足跡はアライグマばかり。

たくさんついてます。

特徴的な人間の子どものような手形。

おそらくこの土管の奥に巣があるのだと思います。夜になると、ここから出てきて餌を探すのでしょう。ガタの夜は他にアオサギやゴイサギやタヌキやイタチも狩りをしています。

そしておそらく、満潮時の水位上昇によるガタ開き、そしてそれにともなうコイなどの川への遡上は、絶好のチャンスと考えているはずです。アライグマは入口で、水位が下がるにつれてガタから出ていこうとするコイやナマズを狙っているのでしょう。

チャンスあらば、そのタイミングに観察してみたいと思います。〈若林〉□

 

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