今日は朝から雨。待っていた雨です。 生き物が動き出す雨。 ナマズの産卵、モクズガニの遡上、川ミミズの泳ぎだし…。 埼玉南部、ここ3日はまとまった雨がありませんでしたから、この雨でどのように生き物が動くのかをたのしみにしています。 ただ、ちょっと降りすぎかもしれません。 河床が一新されるほどにはならないと良いのですが…。 いずれにしても、気になっているのは「オヨギデカミミズ」。 この時期、雨が降らないと観察している川の水位は日ごとに下がっていき、そんな時はなかなか姿を見せてくれません。 昨晩も少しだけ、「出ていないこと」を確かめに川へ足を運びました。 予想通り、オヨギデカはいませんでした。オヨギデカほどの大型ミミズは唯一、水際の護岸の穴からご覧のように顔を出しているやつのみ。 出しているのは顔ですが、穴の周りには糞粒も見られます。長さはおそらく10㎝と少しぐらい。 これまででしたら、この姿を見て「オヨギデカミミズ」に加えておりましたが、観察の解像度が高まったと言いますか、今ならばこれはオヨギデカではなく「ツートーンフトミミズ」のほうだろうと思えます。 濃い茶色の背中と薄い腹側。きっとそうでしょう。 水中の川底には中型のフトミミズが2匹。 さらに護岸から水面に垂れ下がっている小型のが2匹。 このぐらいでした。 やはりオヨギデカはいませんでした。今降っている雨でどうなるか。観察できるほどの水位に留まれば良いのですが・・。動き出すトリガーにはなるはずです。 そのほか黒っぽいアメリカザリガニや・・ タニガワカゲロウの仲間? イオウハシリグモでしょうか。ユスリカのような小さな虫を食べていました。おそらく水辺で羽化したカゲロウやエビなども食べているのではないかと思います。ハンティングを観察してみたいです。 護岸が乾くと動き回るのがムカデやゲジゲジ。これはトビズムカデ、かな? あとはヤモリ。見事な保護色です。 そしてムッキムキのモクズガニもいました。 フッサフサのやつも・・。 大型のカニが何を食べているのか、とても気になります。生きたなにかも襲うのでしょうか。例えば川ミミズとか・・。 以上、雨と雨の間の川の様子でした。〈若林〉□
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