6月最初の一日。今朝はとても爽やかな青空と心地よい風が吹いていました。

デスクワークに追われているさなかではありますが・・気になったことがあり、ブログを更新です。

先週あたりから気になっている存在の川ミミズがおりまして・・。

二匹が並んでいるかと思うのですが、白っぽくて長いほう(左)が、このところずっと「オヨギデカミミズ」としてブログで紹介してきたミミズです。対して右の濃い色をしているほうは、背中が濃い茶色でお腹側が白っぽいので「ツートーンフトミミズ」として紹介してきました。

で、気になっているというのは、「オヨギデカミミズ」の観察機会がこのところ減って、代わりに「ツートーンフトミミズ」の観察機会が増えてきたということです。

昨晩も仕事帰りに少しだけ覗きに・・。

水は澄み気味。

護岸が少し湿っていたこともあり、中型や小型のミミズは護岸の穴や隙間に結構見ることができました。

ですが今回は大型に絞って観察を。

いました。大型種。これは昨年ならば「オヨギデカミミズ」としていたことでしょう。ですが、今ではおそらく「ツートーンフトミミズ」だとわかります。お腹側の雄性孔を見れば、さらに確証は高まりますが、背中の色の濃さと蛍光発光の具合を見るだけでもだいぶ違うことがわかります。

もう少し体全体が出ていました。おそらくはこれもツートーン。

UV照射。イエローには光りません。

そしてこのように腹側は色白。

第18節に雄性孔が一対。目立つ斑紋はなし。それぞれの体節に薄い縦線が並んでいるのも特徴です。

そしてこいつはめちゃくちゃ動きが素早いです。特に石の下では瞬間移動かと思うほどの速さ。ただ、ミミズって、ある程度激しく運動すると、グタッと休止してしまうんです。そしてしばらくするとまた動き出すと・・。

さておき、これは私がこの春ずっと「オヨギデカミミズ」と呼んでいたものとは明らかに違います。構造色の虹色発色もオヨギデカに比べると強めです。

そしてもう一匹。これも背中が濃色。

蛍光発光はほぼなし。

雄性孔などの特徴も先ほどのと同じ。

横から見たところ。光の当て方もありますが、背中とお腹では色がだいぶ違います。

長さは15㎝ぐらいかな。

こう見ると「オヨギデカミミズ」とはだいぶ違う感じ・・。

 

ちなみにこの日、「オヨギデカミミズ」はかろうじて一匹、護岸の隙間に見ることができました(蛍光発行により判断)。「ツートーンフトミミズ」は幼体含めこのほかにもそれらしきやつがいて、やはり多めです。

 

・・と、ここまで観察をして、ハッとしました。

昨年、私が観察をしていた「オヨギデカミミズ」は、果たしてどんなミミズだっただろう?と・・。

そして過去ブログを見てみると・・。

こいつらすべて(もしくは大部分)・・・

「ツートーンフトミミズ」なのではないでしょうか!!

・・いや、早計なことはいえません。それもまた違うのかもしれません・・。

ですが、このところの「白いオヨギデカミミズ」が減って「ツートーンフトミミズ」が増えている現状を追っていますと・・。なんとなくそんな気がしてきたのです。

だとすると、なぜ昨年は色分け2トーン配色に気づかなかったのでしょう? それはおそらく、ほとんど手で触っていないためです。ミミズは背中もお腹もないように見えて、彼らはかなり意識していまして、護岸や川底を這っている時は、ほぼ確実に背中を上にしているのです。

今年に入って、腹側の特徴を観察することにより、背中とお腹でこんなにも配色が違うのだと気付いたのでした(似た色のやつも多いです)。

 

ややこしくなってきた(笑)。

どうしよう・・。昨年「オヨギデカミミズ」と呼んでいたやつを「元祖オヨギデカミミズ」として、白い方は「本家オヨギデカミミズ」としようか・・。すみっコぐらしのように「ペンギン?」と「ペンギン(本物)」とでも呼び分けようか・・。

いや、そんなんじゃダメだ。誰もが分かるようにしなければ・・。

・・というわけで、仮にですが・・

「ツートーンフトミミズ」→「ツートーンオヨギデカミミズ」

白い・・というよりクリーム色の「オヨギデカミミズ」→「クリームオヨギデカミミズ」

とでもしておきましょう・・。

クリームオヨギデカミミズ!

クリームオヨギデカミミズ!

これもクリーム?・・

中間系もいるみたい(汗)。

 

ますますわからなくなってきました。〈若林〉□