「オヨギデカミミズ」の種を判別したく始めたこの【川ミミズ道程の同定】プロジェクトですが、少々しんどくなってきました・・。 なにせ細かく見れば見るほど、似たようだけど違う種類?と思わしき奴らが次々と現れ、確かなものは何もない・・みたいな感じに。 先日もちょっと行ってきました。 実は先日のそのまた先日、火の玉のようなものを見てしまい、それに追いかけられるという怖い体験をして、モクズガニの観察を諦めるという憂き目に・・。 反射か何か?・・と思って心を落ち着かせているのですが、その後も2回ほど見ているんですよね。距離にして20mほどでしょうか。ただ、間違っても一人では確かめに行く気にはなれず・・。まあ、お互いに気にしないことにしましょう・・ということに・・。 そんなこともあって、微妙な感じになってはいるのですが・・。 とりあえず行ってきました。 この日は雨が降ってまして、途中、アスファルトに這い出している10㎝ほどのミミズにUVを当てて見ますと・・。 これがまた、そこそこ反応。 この感じは「クリームオヨギデカミミズ」だけなのかな?と思っていたのですが、どうやらそうでもないようで・・。 そして川では・・ あまり見慣れない色のも・・。マッチョ系ですが・・。 うーむ。。 そして私が「クリームオヨギデカミミズ」と呼んでいるやつ。 安定の蛍光発光。 20㎝ほどある・・「マッチョ虹色川ミミズ」っぽいやつですね・・。 こちらは『ツートーンオヨギデカミミズ』。 腹側がうっすらと白くなります。 この日、唯一泳いでいる姿を見たのは25㎝ほどある大型種。泳いでいるというより、川底の石と石の間に頭を入れて、ポジションをキープしていました。結構な流れの中です。 これがよう光りました。 腹側の雌性孔と、第18体節にある雄性孔をチェック。 Aが雌性孔、Bが雄性孔となります。この雄性孔の位置等である程度、ミミズは分類できるようなのですが、これまで見てきた『クリームオヨギデカミミズ』はいずれも雄性孔がはっきりしないものばかりだったのですが、こいつは、これまでの中では一番はっきりしていました。それでも『ツートーンオヨギデカミミズ』ほどくっきりはしていません。 環帯後方の蛍光発光。 尻尾の蛍光発光。 なかなかでかいです。 こちらは15㎝ちょっとかな。 雄性孔がはっきりと目立ちました。 蛍光発光は『クリームオヨギデカミミズ』っぽい。 でも先ほどのとは太さや長さがまるで違います。 果たしてこれらは同じミミズなのか・・。 うーむ・・。 はっきり言って、壁にぶつかりましたね。 これ以上、確かなことを調べようとすれば、最もやるべきは採取となりますが、そこまでは現状するつもりはなし・・。あとはこれから増えてくるサンプルを、ひたすら調べて不確かなデータを積み上げて行くか・・。 それもちょっと面倒だなと・・。 やはり生き物の中でもとりわけ分類の難しい(そしてわかっていない)ミミズはハードルが高すぎました・・。 たくさん出てくる本番はこれからなのですが・・。 夜の観察も少しヒヤヒヤですし、この先少し迷っております。〈若林〉◻︎
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