今日はパラパラの雨。空は明るめです。

台風4号は温帯低気圧に変わり、埼玉南部はまとまった雨にはならなかった模様。

昨晩はもう少し、しとしとの雨でした。

「しまぐろミミズ(おそらくキクチミミズ)」の這いのぼりや交接を観察したいと思い、少しだけ夜の川へ・・。

 

注意!!! 今回、いつもの5割り増しぐらいにセンシティブな画像が並びます。ご興味のある方だけでお願いします。。

 

さて。

「しまぐろ」は思ったほど這いのぼっていませんでした。この後なのかもしれませんし、以前に見た大量の這いのぼりにはまた別のトリガーがあるのかもしれません。

さて。いつものように濡れた護岸を見ながら歩いておりますと、護岸の隙間で、やや小型の「死まぐろ」がものすごい速さで体を振り回しているのを見つけ、顔を近づけてみると・・。

「しまぐろ」に黄色いひも状のものが巻きついているではありませんか。

ミスジコウガイビルです!!

こいつです(これは同日に見た別の個体です)。雨などで護岸が濡れると這い出してくる長くて黄色く縞模様の入っているヒルの仲間です。さらに大型のオオミスジコウガイビルというやつは長いもので1mほどにもなるそうですが、これは25㎝あるなしでしょうか。

ミミズの体にハンマーヘッドの頭を吸付け、ミミズが嫌がってグルングルンと回転するのに合わせて黄色く長く薄べったい体が巻きついていきます。まるでいったんもめんのように・・。

ミミズがもがいて回転すればするほど、コウガイビルの体は自動的に巻きついていきます。

ものの数秒で完全にロックされてしまいました。ちなみにコウガイビルの尻尾は護岸の隙間の中にあり、体をしっかりと保持しています。

コウガイビルは少しずつ体をミミズの頭の方に進めていきました。

そしてハンマーヘッドがミミズの頭を這うように進んでいきます。

ちなみにボリューム感で言えば、ミミズのほうが大型と言えるでしょう。

ヤツワクガビルのミミズ捕食シーンも観察したことがあるのですが、その時は掃除機で吸い込むようにミミズの体をぐんぐん吸い込んでいくのを見ましたが、コウガイビルは飲み込むわけではなさそうです。

なんと体を折り曲げるようにして、バナナの皮のようにすっぽりとミミズの頭部を包んでしまったではありませんか。

すると次の瞬間、バナナの皮の隙間から白い液体のようなものがにじんできました・・。ちなみにミミズはまだしっかり動いてます・・。

乳白色の液体がミミズの体をすっぽりと覆ってしまいました。

液体というよりも粘液のような感じ?

粘液の中でミミズが透けています。

粘液の中のミミズから血がにじんできました。クガビルは頭をうねうねと振りながら、粘液で包んだミミズの様子を確かめているようです。

とても繊細にソフトタッチで包んだミミズの様子を確かめている様子。

うーむ・・。

動画で見ると、非常に怖れを抱くシーンです・・。

そしてこのまま、しばらくの間、じっとしたまま・・。ミミズもこの頃にはほとんど動きを止めていました。

その後は少しずつ・・

しゅわしゅわと・・

ミミズの体は溶けていったのです・・。

溶けたミミズを口ですすっているようなシーンは見ることができませんでした(ずっとは見ていられなかったので、間を開けて観察をしていたためです)。

狩り開始から46分間でこの姿に・・。

なんだか怖くなって場所を後にしました。

例の発光体もいつもより大きく光っていたそうな・・。

いやー、夜の川って本当にすごいですね・・。〈若林〉◻︎

 

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