今日も晴れ。午後の暑さをどうしのぐかが、ポイントです。

さて。あいも変わらぬ川ミミズ観察。このところのテーマは、川ミミズの這い出しです。

大雨の増水(1mほど)から2日、果たしてどうでしょう。

この日もヨシノボリとウキゴリをたくさん見ることができました。

これは・・カワヨシノボリかトウヨシノボリか・・。よくわかりません。

他にカワムツの稚魚やメダカみたいな小魚もたくさんいます。大雨の増水が引いたタイミングは魚が多めなのです。

そしてこんなやつも・・

特大のモクズガニ。もうフッサフサです。ここまでの大きさは初めて見ました。

このところ、死骸を含め、しばしば見ます。動き出す時期なのか、雨の後で特に動いているのか。

モクズガニといえば、ハサミについた藻屑のような細かい毛です。これでフライを巻いた人がいましたが、とにかくもう大型のはフッサフサ。前方から見ると、まるで藻が生えているようにしか見えません。ミミズなども食べるようですが、近づいた川ミミズをハサミで捉えたりするのでしょうか・・。

決死の大きさ比較。

もう数ヶ月もすれば海に降っていくのでしょう。モクズガニは川と海のつながりを感じさせてくれる生きものです。

さて。川ミミズですが、2匹見ることができました。

一匹は石の隙間からこんな感じに尻尾側だけだした状態。光をあてると石の中にスルスルと潜っていってしまいました。

石を裏返し、全身を撮影。構造色が虹色に光った「細マッチョ川ミミズ」です。

それにしても周囲の石はまるでモクズガニのハサミのようですね。

きれいです。

実は数日前にはこんな姿も観察しました。

なんと尻尾だけがぴょこんと飛び出した状態です。

カメラの設定をしている間に潜られてしまいましたが、この状態を観察するのは初めてのことです。潜っている最中なのか、もしかすると、フンを排泄するために尻尾だけだした状態なのかもしれません。

また、赤色ライトで観察することで、白色LEDを当てた時よりも自然な動きを観察できることもわかってきました。夜間にヒゲナガカワトビケラの捕獲網で有機物を捕食する姿を観察できるのもそう遠くないかもしれません。

見づらいんですけどね・・。

そしてもう一つ、興味深い観察ができました。

それはこんな水草。オオカナダモなどが石に引っかかってなびいている状態。この中にですね・・

いたんです!

10㎝以上の健康的な「マッチョ虹色川ミミズ」がウネウネと。

なかなか撮影が難しく美しく撮ることはできませんでしたが、やっぱりいるんだなーと改めて思った次第。

実はさほど驚くことではありませんでした。

湧き水場では水草の中にいることが多いんです。

水草の中に住んでいる「マッチョ」はとても美しいです。

この川のオオカナダモに関しては、ヒゲナガの捕獲網と同じようなものなのかもしれません。葉や茎の根元には有機物がたくさん付いています。それを夜な夜な食べているのかも・・(日中からずっとこの中で暮らしている可能性もありますね)。

モクズガニのハサミ。まさに藻屑にそっくりです。

藻屑ガニのハサミの毛の中で共生する川ミミズ・・。

そんな妄想も楽しみました。〈若林〉□

 

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