福音館書店から発行されている月刊『ちいさなかがくのとも』最新号(9月号)『きらきらくものすみーつけた!』のおりこみふろくにある「ちいさなふしぎのまど」というコーナーで、私が普段から楽しんでいる川の生きもの観察をご紹介いただきました!

『ちいさなかがくのとも』は、3歳から5歳の子どもたちを対象とした「はじめての科学絵本」です。おりこみふろくは主にちいさなお子さんをもつ保護者の方を対象とした小冊子。そのなかにある「ちいさなふしぎのまど」というコーナーは、子どもの心を忘れず「ふしぎ」を楽しんでいる人にインタビューを掲載する記事で、全2回で私の活動(というか川散歩)をご紹介していただいています。

「その一」となる今回のタイトルは「川でミミズになってみる!?」です。

出たー!と思われた方もいるかと思いますが(笑)、私が近年最も夢中になっている「川ミミズ」観察の魅力に加え、昨年12月に出たヤマケイ新書『武蔵野初川っぷち生きもの観察記』に通じる川の生きもの観察との出会い、面白さ、その魅力に惹きこまれていく過程ついて、思いのたけを語らせていただいています。

この記事をきっかけに、少しでも子どもたちが川の生きもの観察の面白さに触れることができたらとてもうれしいです。また『武蔵野初川っぷち生きもの観察記』は、なによりも子どもたちに読んでもらいたいと思って書いた本ですから、この機会を通じて子どもたちの目に触れる機会が増えることを願っています。

そして今号の絵本について。

竹村東代子さんの『きらきらくものすみーつけた!』は、ちいさな子どもがお母さんとの散歩の最中に、さまざまなクモの巣と出会って、その造形の面白さに惹かれていくストーリー。美しくも不思議なクモの巣は理屈抜きに子どもたちの興味をつかむ自然観察の入口だなと改めて思う、クモの巣の造形美が際立った一冊です。巻末には「絵本に登場するくもの巣」リストが書かれていて、10種類もあったんだと気づき、もう一度読んでウンウン、なるほど‥と。そして老眼の進んだ私は2度読んでも気づかなかったのですが、なんとこのクモの巣がすべて切り絵で作られているんです!

メガネを下げて本を近づけてみると・・まさに切り絵! 気の遠くなるような細やかな作品に心打たれてしまいました。そして改めて絵を見ると、確かに切り絵でないとこうは表現できないよな・・というものばかり。

『ちいさなかがくのとも』は定期購読誌ですが、書店やネットでも買うことができます。『きらきらくものすみーつけた!』、すごい作品です。