寒いですね。日本海側は大雪のこと。関東平野は、カラッと寒い朝です。 この冬は、しばしば近所の川に川ミミズの観察に行きたいと思っています。 と言いますのも、先日、氷の張った朝の川底でこんなミミズを見たためです。 こんな感じにたたずんでいました。 白っぽくて細長い。 なんとなく、4月初旬に川底で見た「クリームオヨギデカミミズ」っぽく見えたんですよね。 こちら4月中旬に観察した「クリームオヨギデカミミズ」。15㎝以上にまで成長する細長く白く柔らかいミミズです。川の流れの緩いところや護岸で、主に4月から6月に観察できています。7月になると一気にヒトツモンミミズなどの表層性ミミズが増えて、「クリーム」は姿を消していきます(たまには観察できていたかもしれません)。 特徴はこの鮮やかなイエローの蛍光発光。 こちら護岸に這い上がっている姿。 蛍光発光はこんな感じです。 2022年は川ミミズ観察初めの4月初旬から見ることのできた、この魅惑的なミミズが何者であるのか? それをこの冬に突き止めてみたいと思っているんです。 これは上でも紹介した数日前の朝、観察したミミズ。まだ幼体です。 色は白っぽく、体は細長く、このままの成長すると「クリーム」になりそうな雰囲気。蛍光発光を調べられなかったのが残念ですが、このようなミミズを氷の下に観察できないかと。寒い夜に観察できないかと思っているんです。 これとは別に冬の川では、弱って死んでしまったミミズも時々観察することができます。これもまたおそらくは越年生の地中性種なのだと思います。きっと何らかの原因で弱ったものが、川辺の土の中から出てきたのか、徘徊途中で力尽きたのか・・。 私の探しているのは上の写真のような元気な「クリーム」っぽい幼体です。 ここ数日で、2回、夜の観察をしてみたのですが、いずれも徘徊している姿を探すことはできませんでした。ただ朝には、また別の場所で意外な発見がありました。 それはこんなところ。川に続く階段の上に桜の落ち葉が積もっている所。 上の草を除けると中は湿っていて、写真のようなナメクジの卵?や粘菌、それに小さな甲殻類もたくさん見ることができました。 こんな感じですね。 落ち葉と土壌の間に坑道を作っていた赤黒い成体がいました。このタイプは川辺のエコトーンにもたくさんいます。この川に多い、川辺で冬を越す8㎝ぐらいのミミズです。 気になったのはこちらです。 色白のミミズ! 先ほどのように坑道を作っているような感じではありませんでしたが落ち葉と土壌の中間にいる感じ。階段に積もっただけの薄い土壌です。色は「クリーム」ととてもよく似ています。太さは3−4㎜ほどと、すでに成体の「クリーム」同等。長さは10㎝ほどと成体の「クリーム」よりは短めです。果たしてこのミミズは何者なのか? こんな感じにいました。 頭部はふっくらしていますが、伸びると細長くなります。 こちら尻尾。とにかく色白。 体の色は「クリーム」にとてもよく似ています。でも太さと長さの割合は、クリームよりずんぐり。これから長く伸びるのか? また別のミミズなのか。 全部で4匹、似たような姿を観察することができました。 もう少し細い、8㎝ほどの白っぽいミミズも。こちらは成体。 雄性孔もありますね。 それにしても、太くて白いミミズは何者なのか? 「クリームオヨギデカミミズ」の幼体なのか、また別のミミズなのか? 蛍光発光だけでも知っておきたいと、ブラックライトを手に、見に行ってきました。すると・・。 クリームとも似た雰囲気。でも太いんですよね。 こちらが「クリームオヨギデカミミズ」。 やはり最初のこいつが怪しい気がします。 また会いたいな。〈若林〉□
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