寒い日が続きますね。 それでも鼻なんかそろそろむずがゆく、春の気配。 年末年始を挟んだ『ソルトウォーター3月号』がなんとかようやく校了となり、でも同時に4月号も始まってはいるわけですが・・。 も少し心を清らかに・・と。 思い立ち、ひとり行ってきました。 埼玉の自宅より車で2時間。 冬でも渓流釣りが楽しめる奈良子釣りセンターです。 「ならご」と呼びます。
今回のテーマはふたつ。 ひとつは心を清らかに・・ですが、もうひとつはこちら。 毛針、テンカラですね。
今年は自然渓流でも、このテンカラをちょっと追求してみたいと思っておりまして、その練習も少しできればと。
ですが、当日の水温は、場長の渡辺さんいわく2℃。 「きびしいよ~(笑)」と。
その通りで表層からちょっとだけ毛針を沈ませつつチョンチョンと誘うも、まるで彫刻のように動かないマスたち・・。 基本的にあまり釣れなくても気にならないタチではあるのですが、毛針を目にしたなら、せめて少しぐらいは動いてほしい・・。 やっぱ水温2℃じゃキツイよな~・・なんて思ったのもつかの間、渡辺さんが見に来てくれ、自ら竿を振ってお手本を見せてもらうと、それまで彫刻のようだったマスたちが動き出し、毛針に寄ってきては反転したり、パクッとくわえるふりをしてみたり、反応がまるで違うんです。 いわく「マスが反応する水深まで落とし込んでから誘えば食ってきますよ」とのこと。「あと、誘う幅を小さくね」。 なるほど。言葉にするととても簡単。 でもそのマスが反応する水深の幅は、おそらく目測3㎝ぐらいなんじゃないの~?・・てな感じ。そして渡辺さんが誘っている幅(一回のチョン、で毛針が移動する距離)は目測で2㎝。 これがもう少し暖かくなると水面にもどんどん出てくるし、激しく毛針を動かしても追いかけて食ってくるんだそう。でもいまは水温2℃。コタツのミカンにぐらいしか手が届かない状態なのだろう。 こりゃ難しいか・・と思いきや、意外とできるものですよ。 そしてそのコツをつかむや否や、マスたちはバンバン・・とまではいかずとも、チョコチョコ反応を示しはじめた。15分もやってると、案外正確にコタツにミカンを置くことができるように・・。 そして。
じゃん! ニジマス。 アマゴ! もいっちょアマゴ! レインボー!
立て続けに5~6匹釣って、2℃の水にひじまで浸し、それぞれマスの顔をその手に抱いて眺めては逃がす。やっぱり釣りはよいなぁ・・。
すっかり満足してしまい、魚の濃い下流エリアを後にして、上流へと向かう。上流はほとんど自然渓流の様相で、この時期は釣るのがとても難しいため人もいない。 試しにちょっとだけ竿を振ってみましたが、やはり私には難しいか。それでも毛針を投げる練習はできた。
岩を見れば つらら。 そこかしこに氷の彫刻。 怒ってる人に見えたり 凛々しいオジサマに見えたり
ひとしきり川の音を堪能して、また下流で少し釣りをして、受付へ。
一匹、ニジマスの塩焼きもいただきました。 ほどよく塩のきいたパリパリの皮とホクホクの身肉をほおばりながら、渡辺さんと立ち話。 ここで詳しくは述べませんが、 とても勉強になる有意義なひとときでした。
そうそう、奈良子にはストーブで暖をとれる休憩所がありまして。 ズラリと釣果写真なんかが飾られているのですが、 その中に・・・あれ? あーーッ!! 釣りクマコースターではないか!!
・・・なんて。実は知ってました。先日、奈良子に釣りに来たお客さんがこれを見つけ、なんて可愛いステッカーなの?(ステッカーに見えたんですね)と、メールをくださったのです。 ポストカードもありました。 ありがとうございます!
で。 休憩を挟んで。 また釣り(キレイなニジマスです!)
寒さも忘れ、気づけば閉場間際。
そして最後の最後に。 ヤマメも釣れたー!
この1匹にて、竿を畳みました。 あー楽しかった。 そして温泉にも浸かり。 そのまま帰ればいいのに神保町の事務所へ。 少しだけ本日分の机仕事を・・。 しようとも思ったのですが、 気付けば毛針を巻いてましたとさ。□
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