昨日、SAKANA BOOKSより、新しいサカナの雑誌『サカナト』が創刊となりました。

タイトルロゴ下には、こうあります。

「サカナとヒト」が共に生きる未来を創造するサカナ本

表紙のマダイ絵は、魚譜画家の長嶋祐成さん。青地にとても映えています。

内容を読んですぐに気づいたのは、雑誌とはいえ、これは「読ませる本」なのだな、ということです。

保全活動や食、自然観察、絵のモチーフなど、さまざまな対象としてのサカナと、サカナに惹きつけられているヒトのインタビューを中心に構成された文章は、読み応えたっぷり。文章に「じっくり読ませる」という役割をしっかりと担わせていることにより、ところどころに挟み込まれる写真や絵といったビジュアルが際立つ構成になっています。

私もコラムを寄稿しています。

タイトルは「都市近郊まちなか川っぷち生きものウォッチング」。

どこかで聞いたような名前ですが、ヤマケイ新書『武蔵野発川っぷち生きもの観察記』をイメージして名付けたタイトルとなっています。舞台も内容も、重なっており、新書とともに楽しんでいただければとの願いも込め、このようなタイトルにさせていただきました。

第1回は、晩秋の落ちアユ観察です。

ちょうど今、埼玉南部の近所の川では、アユが産卵の真っ盛り。

産卵を終えると一生を閉じるアユの最後の色彩を味わい観察する、といった個人的な趣味の紹介です。

サカナ好きな皆さんの、キラリと光るサカナ愛と熱量を存分に感じられる一冊。ぜひ、お手にとっていただけるとうれしいです!