本日、12月30日をもちまして弊社RIVER -WALKの2023年仕事納めとなりました。 とはいえ、微妙に体調を崩し気味でもありまして、気合を入れた仕事は年明けの自分へと丸ごとうっちゃり、本年の年末は主に原稿等を書くための、インプットのための読書に費やしておりました(とはいえ2日ほどですが、いろいろな気づきを得ることができました)。 さて。 本年もたくさんの方にご協力をいただき、ライター&編集者稼業を続けてくることができましたこと、まずは心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。 本年は、2019年より編集人として携わらせていただきましたシーバス(スズキ)のルアーフィッシング専門誌『SEABASS Life』(つり人社)の担当を、6月発売のNo.17をもって満了することになりました。私は担当から外れましたが、「休刊」という形も取ってはおりませんので、ぜひ今後とも貴重なシーバスフィッシングの雑誌が続いていくことを願っております。つり人社には、私自身かなり厳しかった2018年より、お声かけをいただき、3年半も雑誌の編集担当を続けさせていただき感謝しきりです。 今年の夏から秋にかけては、毎年恒例の山釣り専門誌『山釣りJOY』(山と溪谷社)の取材を色々と行いました。まだここでは内容をお伝えすることはできませんが、ボリュームあるワンテーマの特集ページも担当させていただいております。私自身、ど真ん中のテーマでもあり、気を引き締めて少しでも良いものを読者の皆様にお届けできるよう尽力いたします。 桂歌丸師匠の名著『イワナの休日』のヤマケイ文庫化に際する、解説を担当させていただきました。「RIVER -WALK編集人」という著者的な立場での解説とあって、私的な思いも多分に織り交ぜながら、釣り人としての歌丸師匠について、あれこれと考察を書かせていただきました。とても大切な仕事となりました。 日本自然保護協会(NACS-J)の会員の皆様に2カ月に1度お届けする会報『自然保護』の特集ページも、数えてみましたら早いもので2018年より34号担当させていただきました(今年は6冊)。楽しさと読みやすさの先に、今よりも一歩でも自然保護への気持が湧くような誌面を目指し、毎号、取材をさせていただくご専門の先生方にご迷惑をおかけしながら、勉強を重ねながら、編ませていただいております。一つ心に決めているのは「自分が読んで理解できない内容を記事にはしない」こと。新年もますます勉強しつつ、良い記事をお届けできるよう頑張りたいと思います。 魚関係では、これまで全くの門外漢である分野の書籍にも、携わらせていただいております。こちらも1からの勉強になりますが、楽しみながら、知識もしっかりと高めながら取り組んでいきたいと思っております。 ダイワ(グローブライド社)のウェブページで連載をしています『リバーウォーク・ストーリー〜川と釣りと・・』では、次の4本をアップすることができました。 栃木県男鹿川のアユイングとテンカラ釣り専用区についての話となります。おじか・きぬ漁協のゾーニング管理についても色々と書かせていただいています。 サケ化魚類の生活史やハリガネムシ研究の第一人者であるフィールドワーカーの佐藤拓哉先生に同行取材をさせていただき、サツキマスを中心にサケマス類の多様な生活について、お話をお伺いして、まとめさせていただきました。 北海道の朱太川で長谷川功さんのサクラマス産卵床調査に同行させていただきながら、近年減少気味であるサケについても色々とお話を伺い、まとめさせていただきました。素晴らしい添別ブナ林についても。 つい先日アップした最新話。岐阜県・長良川の上流域にあたる郡上で、郡上漁協の白滝治郎さんにご協力していただき、郡上釣りや、漁協が行っている郡上鮎の共同出荷を見せていただきました。安斉俊さんがイラストを書かれた「長良川わくわくたんけん号」についても書かせていただいています。 このほかにもいろいろな、とても大切なお仕事をいただくことができました。 関係者の皆様に、そして記事を読んでくださった皆様に、改めてお礼を申し上げます。
さらに、これまでまるでなかった形のお仕事を二つ。 ひとつはSAKANABOOKSさんが2023年秋に発行されたサカナ専門誌『サカナト』で「都市近郊まちなか川っぷち生きものウォッチング」というコラムを書かせていただきました。そのおつきあいがきっかけとなり、年末の12月23日にサカナト創刊記念イベント「君が好きだとサケびたい」では、なんとお集まりいただいた皆さんの前で大好きなサケのお話をさせていただくという、とても貴重な機会をいただくことができました。これまで人前で話すことはほとんどなかった私ですが、大好きなサケの話ということで、そして参加された皆様やSAKANA BOOKSのスタッフの皆様のウェルカムな雰囲気に、さほど緊張することもなく、自分なりにお伝えできたかと思います。 自分で話すのは色々と蓄えた内容がなければ難しいとは思うのですが、公開取材など、ある程度開けた場で興味のある分野のお話をお聞きするようなお仕事も楽しそうだなと、改めて(というか初めて)感じた次第です。 そして最後に、こちらも新年のお話になるのですが、今年各地で特別公開されてきたドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』(制作:Whole Universe/監督:坂本麻人)の来年4月の一般公開に合わせてオフィシャルブックを作成することになり、編集人として携わらせていただいております。映画に出演されている皆様は、大学時代よりこれまで大変お世話になってきた方々ばかりで、正直、かなり緊張する仕事ではありますが、一般的な映画パンフレットの枠を超えた作品作りを目指しておりますので、映画とともに、ぜひお楽しみいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
毎年のことですが、今年は特に長文になってしまいました。 最後に私、若林の個人的な近所の川っぷち自然観察トピックスを少し・・。 ①2月から4月のめちゃ寒い夜に、川ミミズのデータを取っておりました。何かに取り憑かれるように・・。私的にとても面白いデータだと思っています。これを2024年は何らかのカタチにしたいです。腐らせてしまう前に、小さな自然誌にレポートを書きたいと思っています。 ②5月は近所の川でキツネと会うことができました。ミシシッピアカミミガメの産卵場を探していたら見つけました。とても特別な時間を過ごすことができました。要となる木がこの秋に刈られてしまいましたが、また会えるかな・・。 ③6月は木登りミミズの観察に夢中になっておりました。思いのほかミミズはミミズは木を上ること。でも樹上に常駐するのは少ないだろうこと。そのほかにももくもくとものすごい妄想が湧きました。チャンスあらばこちらも自然誌に寄稿したいと思っています。 ④7月、3年以上飼っていた川ミミズが暑さにより全滅してしまいました。一瞬の出来事でした。これ以降、急速に川ミミズ観察から今年は遠のいてしまいました・・。 ⑤7月から8月の夏には、ひどく腰を痛めたこともあり、川っぷちを歩くことも断念。さらに近所の段丘崖にある雑木林で埋葬蟻(トビイロシワアリ)の埋葬行動や、カブトムシやタマムシの死骸観察ばかりをしていました。カブトムシって美味しいんですかね・・。 ⑥11月には近所の川で日々、落ちアユ拾いを楽しみました(『サカナト』のコラムでも書かせていただいています)。今年は「亡骸食」として、産卵後に死んで流れてきたアユの塩焼きにもトライ。さらにカラスがアユを石の下に埋める貯食行動を観察することもできました。イタチの貯食行動やタヌキのためふんの中の骨探しもしたかったのですが、それはまた来年に・・。
以上となります。 当ブログを読んでいただいた皆様、本年も誠にありがとうございました。 皆様に読んでいただけることがブログをアップする励みにもなっております。新年もよろしくお願いいたします。 今年もあと2日、皆様が健やかに良い年末年始を迎えられますように。 RIVER-WALK 若林 輝
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