台風10号、サンサンさん。どうか適度に山を谷を湿らせておくれ・・。 さて。 お盆を過ぎるとやっぱり涼しくはなりますね。ようやく事務所でも1日を通して仕事ができるようになりました。 段丘崖のカブトムシ観察は終わり、今年は昨年に比べると私比ではだいぶ少なめな感じがしました。とはいえ見ているほとんどはカラスやタヌキに食べられたと思わしき死骸ですから、単に食事場が変わっただけなのかもしれません。 ツクツクボウシがぎゅっと集中して鳴いたかと思えば、夜はもうアオマツムシの季節。最近の埼玉南部ではアオマツムシが秋の始まりを告げているようです。 近所の沢の川ミミズ。フトスジミミズとヒトツモンミミズの這い出しは一段落したようです。一年で死んでしまう一年生の彼らにとって、秋は産卵のシーズン。そう考えるとサケやカラフトマス、サクラマスにも通じるところがあるようなないような・・。回遊(這い出し)の季節はほぼ終わり、産卵場に集中し始めたような・・そんな印象を持っています(ちなみに今朝は4匹のマッチョ虹色が流されるように這い出してました)。 こちら今朝の集合住宅です。これは自然のままではなく、この上に乗っていたレンガぐらいの石を一つどかした状態。これはおそらくほぼヒトツモンミミズかと思います。このようにぎゅっと複数匹が集まるリビングがあって、その屋根(石)が取り払われて光が入ると、皆めいめいに自分の部屋へと入っていく感じです。 ヒトツモンミミズは単為生殖もすることが知られていますが、私的にはこのリビングでの交接が観察できないか、また産卵の瞬間を観察できないか・・なんてことを思っています。 観察していて興味深いのはハチマキ部である環帯の状態です。このように白っぽくふっくらしたものもいれば・・ こんな感じにふくらまずに肉色をしているものもいます。ミミズは卵胞を生み出すときに、環帯を脱ぐようにして袋にする・・みたいな記述もあり、もしかしたら卵胞を産み落とした直後の状態がこれなのかな・・なんて妄想してみたり。 あと、この状態になると全体的に(特に背中側が)黒ずんできます。黒というか焦茶色に。それがなんというか、熟したサヤエンドウみたいなんですよね。 この時期の色合い、好きです。 そして面白いのは、一様にお尻が白っぽくなることです。川底を這いずり回っていた頃とは何かしらの体の変化があるのかもしれませんね。 さて、台風の影響は今夜あたりから。どのぐらいの雨を降らせるのかはわかりませんが、小さな沢なので、フラッシュ(大水の出水)は起こるでしょう。河床の砂礫も大きく動くはずです。 その時に彼らはどうなるのか? 下流へと流されてしまうのか。そのまま居続けてくれるのか。 できたら残っていてほしい。そして産卵行動やホッチャレの姿も見せてほしいと願っています。〈若林〉□
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