梅雨ですね。 梅雨は匂いがいいですよね。
さて。 昨日のブログでは置いてきてしまった釣り道具を渓流のガレ場に回収に行った際の装備について書きました。 滑落の危険もないとは言えない場所だったので、ヒヤヒヤしながら幾重もの安全策を講じて臨んできたわけですが、その最中、もうひとつの闘いをしていたのです!・・という話を少し。
事件・・はそのガレ場に向かう直前に起こりました。 沢から森林軌道という川の側道に出る際に鹿避けのためのネットをよっこらしょ・・とくぐり、首筋を流れる汗をタオルで拭おうとしたそのとき。 こんなとこで。
首にもぞもぞと違和感。そして・・・チクリ。 ん? 手をやるとプツッとした触感があり、それが結構な速さで首筋を這っているんです。 !! とっさに思ったのはマダニ、でした。 昨今、夏になるとニュースで話題にも上りますが、重大な病気を媒介することもあるマダニ。 うわ~ッ!! ・・と叫んだかどうかは覚えておりませんが、とにかく指で首をかきむしりました。 が、首についたその虫は嚙みついたままなのか離れません。思いっきり爪を立ててかきむしるとようやく取れた・・・(というか・・・ちぎれた?) とりあえず二匹を首からかきむしったのですが、一瞬見たそいつはちょっと大きめのノミのように見えました。 が、確認できたのは全体像の印象のみ。なにせそのときはもっとたくさん首から頭にかけて食いつかれているかと思っていたわけですから。慌てていたんです。 そしてにわか仕込みの知識の引き出しが開きました。 皮膚にとっついたマダニは自分の頭を皮膚に潜り込ませ、血をちゅうちゅうと吸うという・・。無理に取り除こうとしても頭だけちぎれて皮膚中に残るという・・。 うわわわ・・・。そんなことを思いつつ、首から上の顔や頭を撫でまわし、かきむしり・・。そんなとき、まてよと。 結構なスピードで皮膚を這いまわった推定マダニ。簡単には剥がれなかった推定マダニ。そして皮膚に頭を突っ込んでちゅうちゅうする?推定マダニがもし、もし耳の穴とか目の中に入ってきたら、どうなるんだろう・・? ぞぞぞ~・・・。 そこからは推定マダニと、そして自分のたくましい想像力との闘いでした。 汗が少しでも目に入ってチクリと沁みたら、うわわ・・・となり、耳がちょっとかゆくなっただけでうわわ・・となり。 完全に半自失状態だったのです・・。
ともあれ。 果たしてあれはマダニだったのだろうか・・? 首に巻いたタオルには、その断片が一部だけ残ってました。 ネットで調べた印象では、マダニもしくはトコジラミ。 あ~しっかり見ておくんだった・・。 でもたしかなことは・・ ・首筋をダンゴムシぐらいの速さで這う(結構速い印象です) ・簡単には剥がれない ・大型のノミぐらい(形まで判別できず。ただ、ボディの光沢はなんとなく覚えています)。色は濃い茶色 ・タオルに残っていたのはちぎれた足とボディの一部 ・食いつかれたところはしばらくチクチクと痛かった
・・・こう書いてたら、蟻か?・・とも思いましたが、蟻ならさすがにわかるだろ~・・とも思います。
ところで。 奥秩父の川で、もっともひどい目にあったのは、ヌカカなのかブユなのか、同行者は「ステルス」と呼んでいましたが、それほど小さくほんど目につかないぐらいの飛行性吸血虫。 もちろん長袖長ズボンで肌の露出は極力抑えていたのですが、魚が釣れた際に腕まくりして10分ほど撮影したその間にやられました。これは刺されてから1時間ぐらいの状態。 3日後ぐらいから腕がボコボコに膨れ上がり、それから3週間、腫れとかゆみが引かず、ひどい目にあいました。ムヒだけ塗っていたぐだいったのでそんなに長引いたのかもしれません。医者に行けば早々と治ったのかもしれませんが・・。海の磯でやられるブヨの3倍ぐらい強力だった気がします。 同様の虫に刺されたその日の夜に熱でうなされ救急車で運ばれた人もいますので、実はかなり危険なやつかもしれませんね・・。
話を戻しまして、いらない想像力について。
奥秩父で見た虫のなかで、自分が襲われたくないナンバーワンは、こいつです。 ハンティング中のヤツワクガビル。
長さ40㎝ぐらい? 鎌首上げてドバミミズを追っている最中の一枚です。 掃除機のような口でミミズに吸い付き、食ってしまいます。 自分がミミズだったら・・・ うわわわ・・・ 絶対に嫌だ。 アナコンダに飲み込まれるよりも嫌だ・・。 いやどっちも絶対に嫌だ。 絶対に・・。
で、 推定マダニの恐怖に怯えつつ、なんとか無事にタックルを回収しての帰り道。一匹の虫と出会いました。
へー、見たことない虫だなー・・と思い、何気なくレンズを近づけると一瞬、虫唾が走りました。こいつもヤバいやつかも・・。 なぜか頭をよぎったのは映画『スターシップトゥルーパース』・・。 大好きな映画なんですけどね・・。
後にネットで調べてみると、シマサシガメというカメムシの仲間でした。 ・・・肉食。捕えた獲物に口吻を突き刺して体液を吸う・・・
やっぱりね・・。〈若林〉□
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