つい先日、奥秩父の渓流に足を運んできました。

もちろん釣り・・なのですが、大きな目的はもうひとつ。

約1カ月前に川に残してきてしまったタックル(竿とリール)を回収しに行ってきたのです。

ここから詳しく書くと、とても長~くなってしまうので、またの機会に書かせていただきます。

事実を簡潔に申しますと、退渓(川から上がる)際に、イケると見越したガレ場を上手く登れず、途中で両手を空けるために置いてきてしまった、というわけです。いわば自分の体力と知識と装備が行おうとした状況に見合っていなかったために起こってしまった事故のようなもの。

 

で、1カ月を経て、数日前に、そのガレ場にトライしてきました。

こんなガレ場です。

 

結果としてタックルは回収することができました。

が、初歩的なミスでそれなりの代償も・・

 

ともあれ。

今回のブログの主題は装備についてです。

 

それはこんな感じでした。

上段左からテンカラ竿、ランディングネット、ベスト(スレッダー、ラインカッター、熊鈴、500mlドリンク)、クライミング用補助ロープ(直径10mm×5m)、熊スプレー(カウンターアソールト・ストロンガー)、ヘルメット(KONG MOUSE CLIMBING)、オレンジ防水袋(PAINE20l 中にはツエルト・ピコシェルター、サバイバルブランケットSAL Survival Blanket、紙ティッシュ×3、風邪薬ストナ、ポイズンリムーバーextractor、テーピングテープ、ナイフOPINEL09)

二段目左からカメラの予備バッテリー(各1個ずつ)、コンデジカメラ(オリンパスTG-4)、予備レンズ(オリンパスOM-D用広角・望遠・マクロ)、フィッシュアイコンバータ(TG-4用)、ミラーレスカメラ(オリンパスOM-D E-M1 MarkⅡ)、保護袋、外付けカメラ保護袋(マインドシフトギア・ウルトラライトDSLRカバー20)

三段目左からウエットゲーター(今回は使用せず)、ネオプレンソックス、工藤パン・シベリア(昼食)、モンベル・ウルトラライトシェル、合成皮革の薄手グローブ(グリッド)、モンベル防水バッグに釣り具一式リール(アルテグラ1000)、フライボックス×3、テンカラライン、ルアーケース)、地図(国土地理院25000分の1)、防水ザック(ウォーターシェッド・ビッグクリーク20l)、インナー上下(ファイントラックのベースレイヤーウェア)、3mm厚ウエットジャケット(今回は使用せず)、鮎タイツ(ダイワ)、ビブラムソールのウエーディングシューズ(リトルプレゼンツ)

あと、写真にはありませんが、防水性の携帯電話。

 

 

・これは、腰以上の深さのある淵を泳いでも渡れる装備となっております。

・完全防水のウォーターシェッドのザッグに濡れては困るものをすべて入れて密封し、浮き袋替わりにして進みます。

・ヘルメットは万が一の落石と滑落対策に。

・ウエーディングシューズはガレ場でグリップの利きやすいラバーソール。

・タックルが置いてきた場所までの間はテンカラで釣りをして、タックルを回収したらテンカラ竿をしまってルアーで釣りをしようとリールとルアーだけ用意。

・インナーには撥水性の高い上下、肌寒かったらウエットスーツを着ようと思いましたが、暑かったので着用せず。

・泳ぐ予定がなければインナーの上にウエットゲーターをつけるウエットウエーディングスタイルですが、今回は泳ぐことと滑落時の下半身保護の意味も込めて鮎タイツに。

・ガレ場の降下時に重宝した補助ロープ。

・メガネをかけているので偏光グラスはほとんど使用していません。

・あと自分では絶対的に大切だと思っている笛、今回忘れてしまいました・・。

 

・・・ざっとこんなところでしょうか。

いつもの釣りでは、ヘルメット、鮎タイツ、ウエットスーツ、補助ロープは持ち込みませんが、ほかはすべて平常装備です。

人によっては重装備に感じるかもしれませんし、奥秩父の渓流の奥にまで入る人にとっては軽装とも感じるかもしれません。

雑誌等でも山釣りの装備はたくさん紹介されていますが、大切なことは、それが自分の体力や知識や技術を考えたうえで、一日の行動にマッチしているかどうかなんじゃないかなと思っています。で、その装備を繰り返し試してみて(少し大げさかな?というぐらいの幅を確保しておいたほうがよいと思います)、今回も大丈夫だった、今回も平気だった・・(時に今回は危なかった・・)という経験を積みながら、少しずつ装備の信頼を高めながら行動範囲を広めていくのがよいのではないかと思います。

ちなみに私の場合、ひとりで釣りに行くことが多いです。

 

仲間がいればだいぶ安心感はありますし、その場所に行き慣れている人にアドバイスをもらうことで失敗を減らすことはできると思います。

でも装備は各々体力や技術も違うので、基本的な考えとして「自立」という意識を持っておいたほうがよいのではないかと思っています。

 

〈釣りとは、自立の遊びである〉 楠ノ瀬直樹

 

最後にこの日、唯一釣れたヤマメを・・。

テンカラで釣れた一匹です。

テンカラ竿を畳んでルアーロッドでやろうとしたのに穂先が折れてしまったため使えず、ルアーロッドは畳むこともできず、結局、片手にテンカラ竿、片手にルアーロッドという二刀流でしばらく釣りをしましたが、そんな無理なスタイルで下手なテンカラを振っても釣れるはずもなく・・・そうそうと釣り場を後にしたのでした。〈若林〉□

 

 

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