今日は午後から雨のそぼ降る埼玉です。 先日、少し標高の高い川を歩いてきました。 普段よく行く奥秩父は標高700~800mほど。ミズナラやカツラ、サワシバ、トチノキなどが天幕のように張りだす谷ですが、この日の川は標高およそ1700m。垂直分布帯で言えば亜高山帯の入口あたり?といったところでしょうか。 明るめの花崗岩を透明な水が磨く渓谷。 水温は数日前の奥秩父では18℃でしたが、ここはだいぶ冷たい。手を入れ続けるとジンジンと痛い。おそらくは15℃を切っているかと思われます。 2㎞ほどの行程でしたが、歩き上るにつれて針葉樹の割合が目立ってきました。 カラマツ(かな?) コメツガ(だと思います) チョウセンゴヨウ
すでに球果は実りはじめていました。
林床に目をやれば・・・ カラマツとコメツガの幼木に負けじとハクサンシャクナゲが特徴的な葉を広げています。 まだ花も残ってました。
なにげない風景が、とても印象的で。
自然のもつ造形の美しさに見入ってしまいます。
ハラハラと川に降った針葉樹の落葉は、小さなイワナにとって身を隠す毛布のようなものかしら? 昨年生まれの当歳魚。 流れ気味の紋がいい感じ。 こいつはなんだ? ハコネサンショウウオの幼体のようでした。 パッと見はイワナととっても似ています。
トビケラの幼虫は松の葉を建材に宿をつくってました(岩の上を歩いていたが驚かしてしまい引っ込んだ)。
この針葉樹のタンニンに染まったのかは定かではありませんが(川虫のエサにもなっている珪藻の影響もありそう)、元々白っぽいところが黒~茶色~オレンジ色に染まったような、そんな岩が多かったように思います。 イワナの出そうなポイントです。
口の先、ヒレ、お腹、体側の点が岩の色にほのかに染まった美しいイワナ。 黄色い体色と流れた紋と淡色の点がとても美しいイワナでした。
自然の造形って、なんて美しいのでしょうねー。〈若林〉□
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