先日、山梨県の東部、峡東という地域の川に短時間、足を運んできました。標高は1200~1300m。水温は15℃ほど。側道沿いを流れる川ですが、落葉広葉樹が緑のトンネルをつくる気持ちのよい川です。

 

途中、野イチゴを見つけました。

図鑑で調べると、エビガライチゴのよう。

感じで書くと、海老殻苺。

毛におおわれている姿がエビの殻に似てることから名づけられたそうです。

たくさんなっていたので少しいただきました。夏に食べたモミジイチゴよりももう少し甘さがあり、種がプツプツッと・・旨いです。

 

川原で目についたのは、小さな白い花。

セリの仲間だそう。

つぼみのような袋から小さな葉と花が一緒に出てくるんですね。

 

さらに歩くと、秋の訪れを感じさせるきれいな紫色の花が。

ヤマトリカブト。

ご存じのとおり猛毒を持つ植物ですが、とてもきれい。そしてマルハナバチが次々に頭を突っ込んで、せっせと蜜を集めてました。

 

もう、秋だなぁ~。秋になってしまったなぁ~・・なんて感傷に浸りつつ。

小鹿かな? 小さなシカの骨盤も発見。

 

そして大好きなカワネズミの棲みかともなっている倒木の前でおにぎりとどら焼きをお茶で流し込み、15分ほどカワネズミを待つ。

 

今日は出てきませんか・・。

 

5㎝ミノーでイワナが3匹釣れました。

寝ぼけまなこでしろっぽいイワナ。

上流の工事の影響か、シルトのような砂よりも細かい泥が川全体に体積していて全体的に河床が白っぽくなっているからか、なんとなく白っぽいぼんやりとしたイワナでした。この時期になると、ヤマメは秋色に色づき始めるのですが、産卵期がヤマメより1カ月ほど遅いイワナには、まだその兆候は見られませんでした。

 

そしてお昼前に早々と退渓。

側道の木々を見ながら歩き下ります。

 

ブナも結構、あります。

実が膨らみはじめていました。

ネズミやリスはもちろん、クマの好物でもあるようです。

 

ミズナラのドングリはまだ小さい。

これもクマの大好物。

 

ミズキの実もまだ完熟手前。

これもクマの好物だそうです。

 

ああ、いい季節。

秋の気配をちらほらと感じつつ、川を後にしました。〈若林〉□

 

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