本日より、秋本番だそうです。テレビで言ってました。

昨日、事務所仕事のお昼休みに近くの川へ、ふらりとしてきました。

先日、ゲリラ豪雨で急増水し全国ニュースにもなった柳瀬川。

すでに平常水位に戻っていましたが、増水時に倒された川辺の草から、そのときの様子がうかがえます。

たびたび通っているとわかるのですが、大雨が降って増水しても、翌日には一気に水が引いてしまう水路のような川です。最上流は狭山湖という水がめですが、最上流部の山に降った雨はそこで貯水されますし、流域に降った雨は一気に下流へと流れ下ってしまいます。

急増水の当日、もう少し上流の所沢の観測所では2時間で1.75m水位が上がったという記録があり、もちろん猛烈な雨量によるわけですが、比較的急増水・急減水する川のようです。真茶色の増水後は河床の地形もがらりと変わります。

 

ところで、柳瀬川は志木市役所前で新河岸川に合流し、そのまま和光や戸田を下り隅田川となって東京湾に流れ出ますが、かつては「船の道」として、江戸郊外の交通や物流に役立っていたそうです。そして現在も東京湾から志木市のここまで堰がひとつもない、とても貴重な川です。

そのため季節ごとに、下流や海からさまざまな魚がやってきます。

シーバス(スズキ)、マルタ、マハゼ、アユ、ボラ、モクズガニ、テナガエビ、ヌマチチブなどなど。

以上は海と川の間にある汽水域を好む魚たちですが、おそらく純淡水のここまで、エサか何かを求めて遡上してきます。

 

川でたくさんのヌマチチブが捕れたので「今年は多いな~」なんて思った矢先の急増水だったので、もしや流されてはしまってはいないかと、小さな手網で探ってみました。

 

岸際の護岸をガサゴソとやると・・・

いましたいました。

ヌマチチブです。

心配をよそに、いるわいるわ。

この時期だからこそ、なんでしょうけどね。

 

大型は結構すごい模様です。

きっと、あれぐらいの増水でも岩陰や護岸に隠れれば問題ないのでしょう。

 

ついでにガサゴソと・・

スジエビ。

上から。

そしてヌマエビも。

これもヌマエビかな?

 

そしてもう一種、存在が気になっていた魚がいまして、もう少しだけ上流の浅瀬へ。

なんだろう。ピンクの花が満開。

特定外来生物のオオフサモ。

南米産だそうですが、きれいです。

 

そしてオオフサモの脇をガサゴソとやると・・

 

いました。ウキゴリです。

このエリアの常連種。

ハゼの仲間ではこのウキゴリとヌマチチブがメイン。さらに夏場にはマハゼ。不思議とヨシノボリはほとんど(というか私は一回も)見たことがありません。100mほどの区間の話ですが・・。

最後に常連の2ショット。

この2種は、季節ごとに動向をチェックしていきたいと思っています。〈若林〉□

 

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