今日はとても寒い一日ですね。すっかり冬の風。暖房を入れながらの事務所作業でした。 ちょっと作業に煮詰まったところで、久々に近くの川へ。 まさかスナメリがここまで上がってくることはないでしょう~と思いつつ、お目当ては1カ月ほど前まで湧くほどにいたヌマチチブがこの寒さで深場に落ちてしまっているのではないか……という予測を立てて、手網を入れました。 除草作業も終わったのか、背丈ほどの高さで多い茂っていた草がどこにもありません。あれほどいたバッタやチョウはどこに行ってしまったのか。でもまた季節になって雑草が生えると自然と湧いてくるのだから不思議です。 少しだけガサガサと・・。 はい、ヌマチチブ。 いましたいました。水量が減っているぶん岸辺の隠れ家自体が減っていましたが、まだちゃんとおりました。5回すくって3匹捕れたところで終了。最後に4㎝ちょっとのヤゴが捕れました。 こんなヤツ。興味深かったのは、捕ったヌマチチブはバケツに入れておいたのですが、そこにこのヤゴを放つと、ヌマチチブたちが大騒ぎして逃げ惑ったのです。狭いバケツでしたから、このヤゴがフワッと背中に乗ると、ぎゃあッ!!って感じでもうパニック。エビもグッピーも食べてしまう上位捕食者のヌマチチブが、これほどまでに恐れるこのヤゴって……。
でも、見れば確かに怖い顔。 また、なんというか、落ち着いているんですよね。ゆったりしてるというか。なんにしてもトンボは成虫も幼虫も肉食ですから、ヌマチチブたちも幼少時の怖い体験がよみがえったのかもしれません。 事務所に戻り、ネットで検索すると、どうやらギンヤンマのヤゴのよう。本当に怖い部分は、顏の裏側に折りたたまれている下唇だそうで……。カメレオンのようにビュッと伸ばして小魚を挟み捕え、そのままむしゃむしゃと食べてしまうのだそう……。YouTubeにもありました。捕食シーン。 魚の立場になるととても怖い。 ヌマチチブの怯え方が尋常じゃなかったのも理解できた気がします。〈若林〉□
☆RIVER-WALK First Issue 好評発売中☆
|