昨日とはうってかわって冷たい北西風が吹きすさぶ、こちら埼玉。

暖かい南寄りの風からの吹き返しですね。

こうやって、寒暖が極端になっていき、寒い時はめっちゃ寒く、暖かい時は春を思わせる。そんな季節になりました。

暦の上では本格的に寒くなる「寒の入り」が今年は1月5日。

対して日照時間が最も短い冬至は12月22日でした。

なので、寒くなるのはまだこれからですが、少しずつ太陽の出ている時間は日一日と長くなっていくんですね。

そして我々人間は、お正月を隔てて新年を迎えます。つい数日前のことだって、言い方を変えれば昨年のこと。皆さんも気持ち新たにリフレッシュしているのではないでしょうか。

昨年の晩秋より、近所の川で鳥の観察を続けてきたトリ部も、気持ち新たに今年も続けていきたいと思っております。

で、年明けに定例のコースを回ってきたのですが……。

冬の川。水位は下がり、川辺の芦やススキも立ち枯れ、時折冷たい風がさざ波を立てて走り去る冬の川。

寒そうなモズ。

ホオジロ?

ハクセキレイは相変わらず距離が近い。

ゴイサギの幼鳥がいる、いつもの葦藪。

お、いたいた・・。

シャンシャン、あけましておめでとう。

なんか顔が黒くなったかな。

そしてゴイサギの幼鳥を探していると・・

まだまだかなり距離があったのに、飛び立ってしまいました。

でもいた。

行ってしまった。

その足で楽園(フェンスに囲まれた水辺のある空地)まで足を延ばすと、花札の雨札のようなアオサギが一羽だけ。

そして川へ舞い戻ると、これはちょっと珍しい光景。

アオサギ、ダイサギ、コサギが一堂に会しておりました。

するとアオサギとダイサギが喧嘩をはじめました。

怪鳥VS怪鳥。

ギャー! グエー! みたいな激しい争い。

やはりダイサギが優勢か。

それにしてもコサギ、微動だにせず・・。

見てみぬふりか? 硬直してしまっているのか?

ダイサギが距離を取り、争いは収束。

この後、ダイサギとコサギは飛び去っていきました。

アオサギは悠々とポジションを独り占めしたのでした。

 

・・と、そんな昨年末となんら変わることのないトリ部な時間を過ごせたわけですが。

何かが違う?と思いました。

少し考えてすぐにわかりました。

あれほど浅瀬や流芯で泥底をついばんでいたコイがいない。

ニゴイもいない。

そして甲羅干しをするミドリガメも・・。

鳥は相変わらずでしたが、水中の仲間たちはこの正月を挟んで、寒の入りを迎えて何か行動様式を変えたように感じました。

インターネットで近くを流れる荒川下流域の水温年変動を見ると、最も下がるのは1月の終わりから2月の初めぐらいで5~8℃くらいというデータがありました。

なんとなく・・ですが、彼らもいよいよ冬ごもりのような印象を受けました。

鳥たちは、魚などと違って、そもそもいたい所に飛んでいけるのですから、そして冬鳥はそもそも暖を求めてこの川に飛んできたわけで、やはりちょっと季節の捉え方は違うのでしょう。〈若林〉□