すっかり秋ですね。

川沿いの桜並木もだいぶ落葉し、枝間には忘れてしまったけど変な鳴き声をする鳥が・・と思って見るとモズ。

ひたひたと晩秋・・いえすでに冬の気配すら感じる川歩き。

フレッシュなコサギがそこここでガサガサしています。秋になってようやく水位が安定したためか繁茂しはじめたオオフサモのマットを歩く。

そして飛ぶ。

高圧線と鳥

高圧線と鳥②

おーい、北国のカモよ。もうこっちに向かって旅を始めた頃かい?

川沿いの田んぼ。6000年前は広大な入り江。向かいの台地には貝塚を残した縄文人たちの村があり、今ではその森からオオタカが飛んできます。

今年も会えるかな?

瀬では夏を越したアユが石についた苔を食んでいます。

だいぶ婚姻色に染まったやつもいます。そろそろ下流に降る頃でしょうか。

 

今年はこのアユたちとともに、川を下りたいと思っています。

ともに川を下って産卵場所を探しつつ、流下するアユを待ちかまえるスズキやナマズなどのフィッシュイーターを、アユに似せたルアー(疑似餌)で釣ってしまおう・・という試み。なにせすごい数ですから、アユ。川の獣たちにとってはこの上ないご馳走なはずなのです。

そう、ここが海の入江だった頃も、やはりアユはここにいて、海と川を繋ぎ、その血脈を綿々と繋いで、今に至っているのでしょう。

その頃からスズキは川でアユを食べていた。カワネズミも食べていた。カワウソもきっと食べていた。縄文人も、このご馳走を串に刺して焼いたのかしら?

瀬で釣りをしていたおじさんは、ここのアユはきれいなんだよな、と言って、写真を撮らせてくれました(さすがにここのは食わないけどな、とも)。

確かにきれい。鰓と口の金箔感。

さび色も美しい。

いい色ですね。

角度を変えると色が変わります。

このアユたちとともに、川を下るのです。〈若林〉□

 

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