とても生暖かい北風の吹いている埼玉南部の本日。 本日2回目のブログ更新となります。 ヒマ?・・というわけではなく、むしろかなりバタバタとしているつもりなのですが、先ほど書いたブログ【還元されること】と対をなす話をもうひとつだけ今日のうちにしておきたいとキーをパシパシと叩きはじめました。 それは川におけるエネルギー循環の話。 何をもってそんな思いに至ったかについては長くなるので今回は割愛しますが、いずれにせよルアーフィッシングや毛鉤釣りを趣味とする私ですが、渓流のイワナ・ヤマメ釣りも海や川のシーバス(スズキ)釣りも、トリ部と称するウォーキングがてらの自然観察も、私にとっては似たようなもので、あるひとつの興味にふんわりと集約されていくんです。 それが川におけるエネルギー循環の話。 たとえばカゲロウをヤマメが食べたとしたら、カゲロウのエネルギーがヤマメに移った・・というようなイメージ。アカデミックに考えていくと、それはまた色々と厳密なルールのようなものがあるのでしょうが、私の場合は興味を満たしていく趣味として、そんなエネルギーの循環をいつも意識しながら生き物を見ている気がするのです。 たとえば近所の川には春になると海からアユが上ってきます。アユの少し前にはハクと呼ばれるボラも海から上ってきます。このアユとハクは、川で色々なものに食べられています。 コサギ、ダイサギなどのサギ類にはじまり、カワウやカワセミ、水の中ではナマズ、ニゴイ、スモールマウスバス、そしてこれらを追って海から追いかけてきているような気までするシーバスことスズキ。それらはこの海なし県の埼玉の川で、海から供給されるエネルギーを得ているわけです。 The salmon make a forest.という言葉がありますよね。 「サケが森を作る」 この言葉も大好きです。私がサケを好きなのは、そのひとつにエネルギーの循環を強く意識させる生きものだからです。 近所の川にはサケは上りませんが、アユやハクやマルタウグイなどがその役割を果たしているような気がします。 そしてアユを食べたコサギがオオタカに食べられたり、死んだマルタウグイがハシボソガラスに突かれたりしてエネルギーは循環していきます。 もちろんエネルギーの循環は、海と川の行き来に限った話ではなく、常に川にいる生き物の間でも常に行われています。 そして渡り鳥。 たとえば北から渡ってきたカモは草や藻や微小な生物など、この川からエネルギーを得ていますし、カモを襲うタカやイタチなどは、よそからやってきたカモからエネルギーを得ていると。 死んでしまった動物が自然に還元されていくとき、そこにはまた別のエネルギー循環のルートがあるのだと思いますが、もっとシンプルに、生きている状態で「食う・食われる」「狩る・狩られる」だけを考えても、その循環はとても複雑です。 釣り・・特にルアーフィッシングは、小魚やエビやカニなどに似せた「ルアー」という疑似餌を用いてフィッシュイーター(魚を食べる魚)を騙して釣る遊びです。 ですので、たとえば同じアユを食うナマズとダイサギは、魚と鳥という違いこそあれ、同じアユからエネルギーを得る者同士として、非常に似通った行動様式を取ります。すごく簡単に少しだけ言えば、ともにアユがいる場所で、なおかつ襲いやすい場所にいます。 ですので、ダイサギがアユを狙う場所は、ほとんどそのままナマズがアユを狙う場所にもなりうるわけです。 ですので、ナマズをアユに似せたルアーで騙して釣ろうとしたとき、ダイサギがアユを狙う様子を見ることは、とても意味のあることなのです。 いきおい、だいぶ長文になってしまいました。
で、今回、そのエネルギー循環について、近所の川の循環について、その流れを使用済みの校了紙の裏に始めてみたら、なかなかこれが面白く、しばし時間を忘れて夢中になってしまいました(ヒマか)。 その現在点がこちら! 今後まだまだブラッシュアップしていく予定です。〈若林〉□
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