10月だというのに夏日! めちゃくちゃ厚い埼玉南部でへばりつつ作業の一日です。

さて。

週末は藤原印刷さん主催の「2019心刷祭」へ。

RIVER-WALK社として出展してまいりました。

藤原印刷といえば、渓流釣りの本『RIVER-WALK』を刷っていただいている印刷会社。

渓流釣りの良さをきれいな写真で表現したいとお願いしています。

本州は長野県松本市。その工場スペースを舞台に9月28日(土)、心刷祭は開催されました。

 

今回、同行者はこの人!

『RIVER-WALK』誌のアートディレクターであるプラネットプランデザインワークスの草薙さん。なぜか川。そして手には釣り竿‥。

そう。せっかくの長野行ですので、途中に寄れる川はいくつもあるのではないかと。

山梨の川に寄り道していきました。

シカの気配を感じたり‥

クマのことを想ったりしながらの川歩き。

今年最後の渓流釣行。

ミノーのほとんどチョウチン釣りで、なんとかシーズン最後のイワナに会うことができました!

草薙さん。また来年があるじゃないですか!

 

‥で、一路長野を目指し、松本のちょい南の町でマグロを食べたりしながらホッピーの無限ループ‥そして節約のため二人一部屋で草薙さんが借りていたのは、まさかのダブル‥。私は寝袋で眠らせていただきました‥。

さて。

思いもかけず5時半に目を覚ましてしまい、町の温泉で朝風呂を浴びてから、松本城近くの川をリバーウォーキング。

かつて舟が行き交ったという女鳥羽川(めとばがわ)。

雰囲気のある路地を抜けると‥

酒処 いわな!(次きたら絶対にここだな)

こんな店も‥。

行き当たりばったりで入った珈琲まるも。

ハニーとナッツのトーストが最高でした。

まさに大人の休日です。

 

すっかり身も心もほぐれたところで、藤原印刷の工場へ。

「心刷」は藤原印刷の企業理念。心を込めて刷る、でしょうか。素敵です。

本などを搬入して展示場設営。

 

今回、会場が長野‥ということで、諏訪湖の希少なサケ科魚類である「諏訪マス」を紹介するボードを用意しました。

産卵場所がメガソーラーの開発におびやかされている諏訪マス。なんとか産卵場所を避けてほしいと活動する地元釣具店「松田屋」さんにお写真をお借りして作成。

諏訪マスは、『RIVER-WALK Vol.2』でも「雨に遡る諏訪の鱒。」というタイトルで、宮崎紀幸さん執筆の記事になっています。

こんな感じです。机がなんとも工場らしく趣があります。

少しでも皆さんに伝えられますように。

向かいに見える工場内では、実際に通常作業中。

隣のブースは、『RIVER-WALK』の取引代行をお願いしているトランスビューの取引仲間としてお世話になっている堀之内出版さん。サケ大変身!クリアファイルがツボすぎて3枚も購入。

藤原印刷が印刷をした『大洪水の前に』限定保存版は、贅の限りを尽くした(?)超豪華箔押し版。

多くの来場者の目を惹いておりました。

斜め向かいのクルミド出版では、出版事業を始めるきっかけとなった本と珈琲豆、それに‥

オシャレなサコッシュも購入。

そして向かいはBEEKさん。

とてもラフでオシャレな(机のパレットをさりげなく上手く使った)展示には、代表の土屋さん自らが企画・取材・執筆・撮影・デザインまですべてを手掛けるフリーマガジンの『BEEK』が。

写真がとにかく素晴らしい。センスが溢れております。

 

我がブースでは今回、ポストカードと、中心円のズレたB品ではありますが、コースターを無料配布。そして『RIVER-WALK』を特別価格で販売させていただきました。

来場者の皆さんに、諏訪マス話をしながらせっせと本をPR。とても有意義な時間を過ごすことができました。

さらに今回、特別に藤原印刷さんの工場内でワークショップを開催するとのことで、私も「ポスター印刷体験」と「印刷立会い体験」という2つのワークショップに参加しました。

まずはこちらのポスター印刷体験。

取材モードでカメラを早々向けると「記念撮影‥早っ!(笑)」と言われているところ。印象的だったのは、社員の皆さんが明るく楽しんで仕事をなさっている様子。

もちろん仕事ですから、大変なことも多々あることでしょう。でもこの笑顔。職人肌のプライドすら感じさせる和やかさに「これが心刷というものか‥」と納得してしまいました。

事前にお渡ししていたデータを、今回はA2用紙に印刷。

デジタル印刷機という、オフセット印刷機とはまた異なる、いわゆるインクジェット方式。

紙入れから体験。これは確か「エア入れ」だった‥かな? 静電気などでくっついてしまっている紙をグイと押し曲げて空気をはらませ、紙同士の滑りを良くする作業。とても大切な工程です。グイッと曲げてフワッと膨らませていきます。

さあ出てきた出てきた。

おおー!!

紙によって同じ印刷でもどう雰囲気が変わるのかを知ることができました。

ちなみに写真は佐藤成史さん。

写真が語っております。

お次は「印刷立会い体験」。この方は実際に『RIVER-WALK』を刷ってくださった方なのです!

まずは標準モードでの刷り上がりをルーペでチェック。

クライアントさながら「もうちょいこの景色を秋っぽく」だの「このパフェをもうちょい美味しそうに」だの「この花にもう少しインクを盛りたい」などなど指示を出していきます。それを瞬時に色の数値へと変換して書き込んでいくマネージャー的担当者。ちなみに上モニターに見えているグラフは、各色のインクを箇所によってどれぐらいの量出しているかを示したグラフです。

すばやく打ちこんでいき、セット完了。

さっそく刷っていきます。

瞬時に刷り上がり、元の見本と比べてみます。

あ、ちなみにインクはベタつかないの? ともお思いでしょうが、この印刷機はUVで瞬時に乾かす印刷機。乾燥じゃなくてUVなんですね。

小窓を見ると、ぺかぺかとUVが印刷物に照射されてます。本当に一瞬。

印刷物を乾かす必要もないので、作業時間の短縮にもなるそうです。

また、すぐに乾いて紙に不用意に沁みこまないから、より厚めにインクを盛っていくこともできるのだとか。ちなみにRIVER-WALKも、このUV印刷で刷られたそうです。

じゃーん。右よりも左の方がインクが盛られている様子、わかりますでしょうか?

写真を介しているのでわかりづらいのですが、右が「美味しそうに印刷」左は「さらにギリギリまでインクを盛った印刷」です。まあ‥どちらも美味しそうですよね!(違いのわからない男‥)

へらを使ってのインク補充の体験もさせてもらいました。

デッカいホットドッグを作っているみたいだ‥。

 

そんなこんなで、とても充実した一日になりました(写真は打ち上げ懇親会に出てきたローストポーク)。

来場者の皆様、そして社員の皆様、ありがとうございました!

心刷祭の詳しい様子はツイッターで「藤原印刷くん」と検索してください。

まさに!‥なハッピでした。〈若林〉□