午前中は寒く午後からぽかぽかの良い天気。

本日は原稿等に追われながらも、津本式血抜き&仕立てにトライしてみました。

実は来春、内外出版社から津本光弘さんのノウハウが詰まった津本式血抜き&仕立ての書籍が発売される予定となっておりまして、私もライターとして参加させていただいているのです。

そこで‥メチャクチャ狭い事務所&まな板1枚分の極小シンクで果たして津本式は可能なのか?という試みを行ってみたのです。

ジャーン。津本式ウォーターシューター&ノヅルを装着したホース一式。ホース類は近くのホムセンで購入。ノヅルとホースがワンタッチで使い分けできるよう、コネクトを用いてみました。

勢いもよくバッチリ!

ジャーン。近くの魚屋さんで、マダイとマアジを1匹ずつ購入。本当は自分で釣りたかったのですが‥。

ただ、自分で釣った魚じゃなくても、スーパーや鮮魚店に並んでいる魚でも効果的な血抜き&仕立てができるのがひとつの大きなウリともなっている津本式。

お魚屋のご主人に聞くとマダイは今朝、豊洲から仕入れた鹿児島県産だとのこと。獲れてから‥2日ぐらいかな?(アジは聞き忘れてしまいました)

魚をさばくときは、景気づけが必要。

さあやるぞ!

 

マダイ、アジともにエラの一部が切られて血抜きはされている状態。

マダイの尾を切るとこんな感じ。ややうっ血?しています。

ちなみに大きな円が脊椎で、そのうえに神経穴、その下に動脈穴があり、そこにノズルで水を送り込んでいく‥というわけです(まずは津本さんのユーチューブをご覧になってください! 本が出たらそれも買ってください!)

ノヅルで水を入れる写真はひとりでは撮れず、こちら「究極の血抜き」シーンの一枚。ノヅルを外したホースをエラブタから差しこみ、あらかじめ切って開けておいたエラ膜の奥の動脈の切り口にホース口を当てて水を入れます。

詳しくは省きますが、水圧を利用して動脈経由で全身の毛細血管に水を送り込み、そこに残っている血まで洗い流す・・という感じ。切断した尾の動脈穴からも、水に押された動脈の中の血が流れ出てきます。

血抜きされている魚でも、津本式を施せばさらに結構な量の血が出てくる印象。

そして立て掛け(アジも上手くいきました!)

しばらくの間、頭を下にして立て掛けることで、血管に行き届いた水が押し戻されるように血をすくって流れ出てきます。

血抜きを施したマダイをキッチンペーパーと耐水紙で包みます。耐水紙は新聞紙でもいけると思いますが、気分的にこの緑のペーパーを使いたくて購入しました。

なんというか、魚を慈しみながら仕立てていく‥喜び?

脱気してナイロン袋に納めます(写真、脱気やや甘い状態です‥)。

マダイとアジをクーラーボックスにつくった氷水に沈めます。

氷を上にして‥

さらに上から軽く押さえつけるためのふたをセット。

この状態で寝かせます。

今回は流通の期間も考えて、2日間、寝かせてみます。

どうなるか‥楽しみ楽しみ。

めちゃくちゃ狭いシンクでも(やりづらいけど)十分できることが身をもってわかりました。最大の失敗は夢中になって作業して気付くとノンアルが倒れてビチャビチャに‥。

全体像はこんな感じ。

ホースのコネクトはまあまあよかったのですが、水圧がかかった状態であやまってコネクト部をはずし、2回ほど水が体中に吹きあがったことを最後に記しておきます。

津本式、家庭でも全然行けますよ!〈若林〉□