今日は穏やかな晴れの一日。花粉はまだまだツラそうです‥。

さて、昨日、潟で面白い光景を目にしました。

のんびりとくつろぐカルガモの向こうに、なにやら騒がしいコガモのサークルが‥。

コガモは冬鳥ですから、もう少しすると繁殖地であるロシアの方へと飛び立って行きます。埼玉の何気ない都市近郊河川でひと冬過ごした彼らが、これから数千キロの渡りをして遥かツンドラのあたりにまでも飛んでいくなんて、ちょっと考えられませんよね。

向こうでは繁殖を行うわけですが、伴侶はこちらである程度定めていくようで、このやや緊張した雌雄のサークルは、伴侶探しの行動なのだそう‥。

美瑛の丘にも例えられる美しきオスの繁殖羽。この頭の色分け模様にはどのような意味があるのだろうと思っていたのですが‥。

ここにきてトサカのようにせりあがり、そうか、「縦方向」の強調なのか‥と思い至った次第。

縦方向の強調といえば‥

魚ではベニザケやカラフトマスのオスに見られる「セッパリ」は、縦方向の強調である気がします(写真はセッパリ具合が劣勢な左側のオスが吻を上げて体を「縦」にすることで、対抗していると思われるシーンです)。

トサカを逆立ててのディスプレイ。

メタリックグリーンの翼鏡がとてもきれい。これも配偶者獲得には何か有利に働いているのでしょうか? 

メスにはトサカの気配はなし。ただ、しきりに「グァッ、グァッ」と鳴きながらバタバタしたり回ったり、落ち着きのない動きをしています。

オスに比べてメスが地味なのは、オスの見た目が配偶者獲得に影響しているため(つまりメスがオスを選んで受け入れる際の判断材料になっている)と言われていますが、コガモの場合もそうなのでしょうか。

それにしても、オスのディスプレイ行動は、誰に向けて行っているのだろう‥。

わかりやすくメスに向けてやっているようにも見えず、オスに向かって誇示しているようにも見えます。

首をひねってみたり‥(この時もツートーンの頭の色は良く目立ちます)

白目をむいて頭を下げ、背中を盛り上げ尾を立たせてみたり‥

いかつさが目立ちます。

まず目が怖い‥。

首ドリル。

白目が怖い‥。

目の下のくま?が怖い‥。

反り上がってから首を下に向けて飛沫を上げる。

この行動もよく見ることができました。

オスメスの位置関係はこんな感じ。

こう見ると、メスに見せているように見えますね。

モヒカンの頭が目立ちます。

対してメスはグルグルとその場を回ります。

すっかり見た目、逞しくなったコガモ。

もうそろそろ行ってしまうのかな?

潟沿いには早咲きの品種が咲き‥

潟の上流では小さな魚たちが群れて泳ぎ始めました。

モズがやたらと目立ちました。

モズにとってはどのような時期なのだろうか‥。

ツグミ。

タシギ。

ハイタカ‥でしょうか?

様々な生き物が季節の変わり目を感じて動き出す。

北に旅立つ者。下流から上ってくる者。それを待ち受ける者‥。

そろそろ水の中にも目を向けてみようかなー。〈若林〉□

 

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