今日は晴れ。昨日は一日半袖過ごせたのですが、今日は2日間たっぷりと吹いた南風の吹き返しなのか、北寄りの風がやや強めに吹いてます。明日は寒くなるのでしょうか。

さて。本日も事務所仕事でございますが、息抜きがてらの川散歩・・へも行きづらいほどの雰囲気になってきまして・・豆挽きのコーヒーを飲んだりお菓子食べたりして気分転換をしております(また太るな‥)。

ブログも一つの気分転換のようなものでして‥。

本日は少し前に観察したり食べたりしたクルミの話を少々‥。

秋になりますと都市近郊河川でも渓流でもクルミの木の下にはポトポトと実が落ち、それを様々な動物たちが食べています。

その食べ痕、つまり食痕を観察するのって面白いんですよね。

クルミ‥と言えばリス。リスはこのようにパカッと殻を上手に半分に割って食べています。パカッと割れた殻の一部がギザギザになっています。クルミには縫合線というか、合わさっている部分に盛りあがっている溝がありまして、リスはその縫合線を上手く削って隙間をあけ、そこにおそらくは門歯を差しこんでパカッと割って食べるのだそうです。

続いてこちらはアカネズミ。アカネズミはこのように丸い穴を開けて中のクルミを食べています。リスのように上手くパカッと割ることをしない代わりに、こんなに大きな穴をかじって開けられるんですからすごいですよね。

なんでもこの穴の開け方に、食べ方が上手か下手かがあるのだそうです。いくつもかじっては失敗して他の所をまたかじる‥みたいなのは下手ってことになるのしょうか。

クセのある食べ方。これもおそらくアカネズミ。面白い造形ですね。あちこちに穴が開いてます。

これはサルかイノシシだそうです。こうなるとコツも何もなく、力任せにガリッといってる感じ。それにしてもものすごいアゴと歯の強さ。

番外編として、リスがアカマツの松ぼっくりを食べた痕も。

「森のエビフライ」と呼ばれているそうです。言い得て妙。

こちら、アーモンドのようなクルミは近所の都市近郊河川の川辺に立つオニグルミの実です。

これもアカネズミ‥だと思うのですが、結構派手にやってます。歯で削り取ったような跡も見えます。ちなみに都市近郊ですとアカネズミの他にドブネズミも穴を開けてクルミを食べるそうなのですが、ドブの場合は先端の尖った所からかぶりつくのがひとつの特徴なのだそう。これは先端は残っているから、やっぱりアカネズミかなぁ。

さて。ここまでは川沿いを歩く獣たちの食痕を紹介しましたが、ここからはホモ・サピエンスの食べ方を‥。

近くまで仕事できたので、川そばに住む友人を訪ねると(というか川を覗きに行きますと‥というか「クルミが落ちてるよ」と聞いて行ったのですが‥)、ありました。

中におなじみの殻つきクルミが入ってます。緑の部分は外果皮といって、ミカンの外側の皮のようなもの?なのだそう。その場で割ってひとつ食べてみたらとても濃い味がして美味しかったので、いくつか持ち帰りました。

洗って‥。

2日ほど乾かして‥(この工程に意味があるかもわからずにやってます)

フライパンで煎る! ここは川そばの友人のアドバイスに従いました。なんでも少し煎ると縫合部に隙間ができて、そこにドライバーか何かを差しこんでねじればパカッと割れるよと‥。なので10ほど煎ってみたのですが、殻がアツアツになったぐらいで、さほどの変化なし。

隙間も開く様子がないので、ヤットコのような物を使って割ることに‥。

これが思いのほか大変! きっと色々と道具とかも含めて間違っていたのだと思いますが、まあ結果から言いますと、上に上げた獣たちの食痕と比べれば、最も近いのはイノシシのそれでした‥。

たまに偶然隙間が開いて、マイナスドライバーを差しこんでねじるとパカッと気持ちよく、そして容易く割ることができました。でも、なかなかそんなに上手くは行きません。なので猪突猛進、イノシシで参ります。

ふぅ‥。40~50分はかかった‥かな? 不細工。何が不細工かと言いますと、イノシシのように力任せにやるとクルミの殻の欠片が方々に飛び散り大変危険だと言うことです。踏むと大変危険です。次やるなら外だな‥。というか、このやり方ならば、ヤットコも必要ないな‥。というか、必要なのはデカい石‥だな。

結局、大きいままきれいには取り出せず。

塩を振りかけて少し食べました。美味い。

でも川辺で食べたやつのほうが味と風味は断然濃かったです。

鮮度の問題でしょうか。クセが少々落ち着いていた感じ。

小さな欠片となったクルミはパンタネに練り込み‥

クルミパンとなりました。

来年はイノシシではなく、リスの割り方をマスターしたい!(※友人いわく煎る時間が足りなかったみたいです‥)〈若林〉□

 

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