今日は晴天。

思い立って、朝方にかねてから気になっていたガタの泥を調べることに‥。

初冬のガタ。

干潟みたいに泥が薄っすらと溜まっている水路のような三面護岸河川なのですが、ご近所のよしみで愛着を込めて「ガタ」と呼ばせていただいております。

一年中いるのはセキレイ三兄弟にカワセミ、ヒヨドリ、ムクドリ、キジバト、コサギ。最近常駐しているのはコガモにタシギ。夜になるとアオサギもやってきます。

さて。

ちょうど1か月前、この冬初めてタシギを見た時に、土をついばんでドジョウを食べている様子を確認しておりまして‥。

ドジョウに限らず、長いくちばしを泥の中に突っ込んでは、なにかを食べているようでしたので、はたしていったい泥の中には何がいるのだろう?と思い、少し泥さらいをしてみることに。

用意したのは網にトレーにちりとり。

狙うはタシギしゃんがよく留まっているあたり。今日も2羽、ここから飛び立っていきました。

こんなのがタシギの食痕だと思うんですよね。

こんなのとか‥。

正方形をざっくりと区切って、ちりとりで底から泥をすくいます。コンクリの三面護岸ですから下はまったいら。泥の厚みは10㎝ぐらいでしょうか?

そして網に泥を入れて、あとは水で泥を溶かしていくだけ。

「マッチョ虹色水生ミミズ」あたりのフトミミズ類が結構たくさん出てくるんじゃないかなー・・なんてことを予測しながら、わくわくと泥を洗い落していきます。

そしてトレーに開けると‥

おお、ミミズがたくさん! でもフトミミズ類ではなく、メッチャ細いので、イトミミズの仲間でしょうか? 長いものだと10㎝弱ありましたが、太さは太くても1.5mmほど。

もうちょい水っぽい所もさらってみます。

おそらくはシオカラトンボのヤゴ。

意外だったのはカワニナの仲間。

そしていましたドジョウ。

背中にはまばらに黒点がありました。

さらにドジョウ、タニシ、サカマキガイ、ヤゴ。

そしてもうひとつ意外だったのがシジミ。タイワンシジミでしょうか。ドジョウの背中と似たような黒点‥。あまり近所の川では見かけない色合い。

実なのかなんなのか?

これはおそらくチョウバエの幼虫。

たくさんいると思ってたアメリカザリガニは殻がちらほら見えるだけ。

さっきのミミズの糞粒になるのかな?

逃がしたドジョウは泥の中へと潜って行きます。

この泥、場所にもよりますが、たぷんたぷんなんです。

うほっ気持ちいい!

泥パックにもよさそうな…(しませんけど)

気持ちいい‥。ひゃっこい。滑らかなジェラートのよう。

ふと、横を見ると、先ほど逃がしたミミズが‥。

ん? 尻尾が赤いな?

そこで初めて気づいたのです。

尻尾に毛が生えとるーー!!

横から見たところ。左右からシュシュシュッと‥

まるでエラのような‥。

生えてる‥。

うーむ‥

うーむ‥!!

うーむ‥。

ちなみに日向の泥中の温度は14.5℃。

日陰の水中の温度は11℃。

少なくても湧き水というよりは河川水のそれですね。

 

結果として、ミミズはいましたが、エラのような毛の生えた小さなイトミミズみたいなのがたくさんいたばかりで、期待したフトミミズ類はいませんでした。

セキレイの仲間なんかは、このミミズを食べているのかも‥。あとヤゴか。かつてハクセキレイがヤゴを食べているのを見たことはあります。

タシギはドジョウやヤゴということになるのかな?

もうちょい調べてみよう。

 

それにしても尻に毛の生えたミミズとは‥。

そして事務所で「毛」「ミミズ」と検索したのち、「エラ」「ミミズ」と検索すると、まさしく「エラミミズ」というミミズがいることがわかり、どうやらそれっぽい感じでした。

ネット情報ではイトミミズの仲間の水生ミミズ(!)であり、尻にあるエラのような部分で水中の酸素を取り込む(!)‥なんてことが書かれておりました。

なんでも水質階級Ⅳ(とてもきたない水)の指標生物にもなっているとか‥。

 

泥パックしなくてよかった‥と、今またヘドロ臭さの残る指を嗅いでみる私でありました。〈若林〉□

 

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