昨日今日とまずまず暖かな埼玉南部。

昨日は急きょ、多摩川で小物釣りの撮影に。

モロコとアブラハヤ、そしてニゴイの幼魚が釣れました。

 

さて。

川ミミズの卵胞をかえしてみようという試みの「ミミ活」。いくつか進展がございました。

まず、使っている水が少し汚くなってきたので入れ替えようとひさびさに湧水場へ。

水温は変わらず16℃でした。

そして三面護岸の底には1㎝ほどの泥と小砂利が溜まっており、コケ類も少々。卵胞はこんな環境で見つけることができました。

水を汲んだついでに少しだけ‥。

長径3mmほどの小さな二枚貝。なんだろう‥。シジミの稚貝でしょうか。

卵胞を見つけた場所の底質表面を手であおいで下流側を網で受けると「オレハチ」です。

おそらくツリミミズ科の仲間で私的にフトミミズ科だろう「マッチョ虹色水生ミミズ」とともに、川や湧き水に最も進出している川ミミズの代表です。

オレハチと一緒に薄い黄緑色の卵胞も見つけました。

こんなふうに同じ場所から出てくるので、この卵胞はオレハチのものではないかなーと思っているんですけどね‥。

オレハチは美しきミミズです。

細いのに長いクルンクルン系の川ミミズも‥。

卵胞の中の様子を見ていると、こいつのような気もするな・・。

おそらく幼体なのだと思いますが、これがオレハチなのか違うのかはわからず(たぶん違うと思います。細長すぎるので‥)。

フトミミズというよりはツリミミズに近い雰囲気。

さらにもっと小型のツリミミズ科らしきミミズも‥。体は透明。背景はペットボトルのキャップです。

ユスリカの幼虫もいました。卵胞はこいつではないと思うんですけどね‥。

 

そしてもうひとつ、この日はトピックスがありました。

なんと細長い卵胞。なのに中のミミズ?は太くて短いです。ヒルっぽい‥。

丸型と比べるとこんな感じ。少し透き通ってますね。

ユスリカっぽくも見えるけど、ユスリカの卵はまたちょっと違った感じなので・・。

そしてこちらは丸型の卵胞。丸型のほうが中のミミズ?は長い様子。

どうやら違う種類みたいなんです。

そしてもうひとつ、少し気になっているのが、本やネット情報によるとミミズの卵胞からは複数の赤ちゃんミミズが生まれるとあるのですが、私が観察しているのはいずれも一匹だけの様子。はたして・・。

 

今回、話はもう少し続きます。

数日の観察でわかったことは、卵胞の中のミミズは水温が下がると動きが鈍くなり、血色もなくなり白く透き通ってしまうこと。湧き水は今でも常時15℃前後ありますから、室内で飼っていると朝方など10℃を切ってますから冷たいのでしょう。

水温0℃の結氷したあたりでもミミズは水中にいますから低水温がまったくだめというわけではないかと思うのですが、やはり適水温は15℃前後ではなかろうかと。そして卵の間は丈夫なものですが、孵った途端に厳しい環境にさらされてダメになってしまうこともあるだろうと思いまして・・。

じゃーん! 本日届きました。

「金魚元気オートヒーター55」です。通常の熱帯魚用だと26℃設定が多いのですが、それだと川ミミズには温かすぎるかな・・なんて思っていたら、18℃自動保温の金魚用がありました。アマゾンにて2,500円ほど。

18℃まで上がると電源がオートで切れる仕組みです。

そしてホムセンで針金網を購入。120円ぐらい。

ポリバケツに水を張り・・

オートヒーターを取り付けて、上にこんな感じに針金網を張ります。

そしてミミズの卵胞を入れているケースをその上に乗せます。ヒーターで温められたバケツの水により、そこに浸かっている容器ごと温めてみよう、という作戦。

場所もそんなに取らないし、しばらく様子を見てみよう。

スタート時は11℃でした。

40分後にはジャスト適温! 16℃に。

1時間ほど経った今見てみたら設定温度超えの19℃になっていましたが‥(大丈夫か?)。

まあ夜はもっと冷えるから大丈夫でしょう。

ミミズのゆで卵なんて食えたもんじゃありませんからね。

 

なんとなく・・ですが、水温が高めで安定すれば、案外あっという間にかえるのではないか・・なんてことに期待しています。

そうなると次はエサ問題に直面するわけですが・・。

もうしばらく続きます。〈若林〉□

 

★RIVER-WALK Vol.1~Vol.3発売中です!★