本日も朝方の外気温は0℃。寒い埼玉南部です。

昨日は川ミミズが卵胞から孵っていたこともあり、ほぼ一日、ミミズの世話にかけてしまったため、今日は川歩きもそこそこに事務所へIN。すると・・

 

また生まれとるやないかーい!

グネングネンと活発に動き回ってます。

注目していただきたいのは周囲の卵胞との大きさの比較。

よくもまあ、こんなのが小さな卵胞に入っていたなと・・。

卵から出たら急にデカくなるのかしら・・。

泥スープを仕込んだ「ゆりかご」へリリース。右上にセンダンの実がありますね。

するすると腐葉の下に隠れていきました。

まだまだ卵胞はありますが・・

これからどんどん生まれるのだろうか・・。

う~む。

 

さて。気を取り直して。

本日は昨日の朝方、川で観察したことについて。

今、育てている川ミミズは「川」ミミズと言えども、三面護岸の湧き水が流れる水路で採取したもの。

こんなところですね。

水温は16℃前後。水はとても澄んでいます。

一方の川はこんな感じ。

水面上から見ている限りでは、なかなか澄んでいるようにも見えるのですが、それでも透明度はこんな具合です。この川にも湧き水は流れ込んでいますし、河岸段丘近くでは直接湧き出している所もあります。

それでも水温は本日の朝方で8.9℃でした(今日は水温だけ計りにいったのです)。

 

川で調べてみたかったのは、春から秋に川ミミズを観察できた場所を探れば、卵胞が見つかるのではないか?ということでした。

ネックは水温が湧き水場とは違いすぎることですが・・。

むしろ水の冷たい冬場を卵胞で過ごしている川ミミズは意外に多いのではないか?という妄想のもとに・・。

まず、たくさんの川ミミズを観察することのできた分流へ。

ヌマチチブの幼魚。ほとんど仮死状態に近い形で、口を開けて石の中におりました。これは日光を浴びて少し戻った様子。

「マッチョ虹色水生ミミズ」もおりました。

が、湧き水場で見るやつに比べて弱っている様子。

湧き水らしき水が出てくる排水口では・・

小型のザリガニと

スジエビかな?

モノアラガイの卵?

夏場に「富山ブラック水生シマミミズ」と呼んでいたやつを大量に見ていた所。

だいぶ水位が下がっていました。「富山ブラック水生シマミミズ」は初夏から秋にかけてまではいましたが、冬場にはまったく見られなくなったミミズのひとつ。

ですがここでも黒川虫(ヒゲナガカワトビケラの幼虫)ばかり・・。

様子が違ったのは、次に行った所でした。

小さな中洲が二つ並んでいて、その間がザラ瀬になっている場所。中洲では「富山ブラック」のほか「オレハチ」や「クルンクルン系」も見られた場所。数は少ないけど「マッチョ虹色」やシマミミズらしきのもいた場所です。

底をさらうと細かい土が少しと砂、そして小さな砂利。

モノアラガイや水生昆虫もいました。

シジミの稚貝に・・

ヒルの仲間に・・

ヒラタドロムシの仲間の幼虫も・・

細くて長めのクルンクルン系?の川ミミズもいました。全長2㎝ぐらい。

 

なんでしょう・・直感で、なんとなくここにはいそうだな・・と感じたその直後でした。

水生昆虫のサナギ?と一緒に・・緑色に輝く粒が・・。

これはほぼ間違いなく川ミミズの卵胞でしょう!

湧き水場でもそうなのですが、採取したての卵胞はグリーンに輝いているんです。

まるでシャインマスカットのような美しさ・・。

不思議とすぐにオリーブっぽい透明感のある色に変色しちゃうんですけどね。

陽光に照らされる卵胞。美しい・・。

川ミミズの卵胞採りは、砂金を探すような趣があります。

砂の中に輝く緑色の宝石。

キャビアが黒いダイヤと呼ばれるなら、卵胞はグリーンダイヤモンドといっても差支えないでしょう。

 

川でも見つけることができました。

しかも湧き水場の卵胞よりも、少しだけ大きい。

 

全部で3粒。

楽しみにしています。〈若林〉□

 

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