本日は晴れ、微風。

数日に一度やってくる穏やかな春の一日です。

この一週間、仕事が立て込んでいて、川にも出られず。ひたすらブラックコーヒーを異に流し込みながらキーパンチをしておりました。

そしてなんとか一つのお仕事に区切りをつけられたところで‥。

いろいろと近所の川へ行って参りました。

朝方は湧き水場へ。飼育している川ミミズの水を取替えてやらねば‥と、汲みにきました。

500円玉ぐらいの小さなクサガメが死んでました。

死んでしまってまだ間もない感じ。先日の大雨でやられたのでしょうか。

やられた・・といえば、ホタルの幼虫がいた場所が、大雨による流れによって、すっかり流されてしまっておりました‥。

そろそろ上陸かと楽しみにしていたのに‥。

たまたまここに40~50年住んでいるというおばあさんと立ち話になり、聞くと昔はホタルがたくさんいたのだそう。最近は上手(かみて)で復活させようと放したりしてたんだけど、定着しなかったみたいと‥。

幼虫いたんですよーなんて少し話しこんでいましたら、「ちょっと待って‥」といって物置から出してきた虫カゴをふたついただきました。ホタルは残念でしたが虫カゴをゲット。

そして、新たな気付きもありました。

この日もグリーンダイヤモンドを見つけることができました。私がこの冬に事務所で孵化させた川ミミズの卵です。今もまだ産卵期は続いているようです。

そして同じ場所でこちらを・・。

透明な‥トランスルーセント川ミミズ! おそらくは「オレハチ」と同じツリミミズ科の仲間。長さはこの状態で4㎝ぐらい。

注目すべきはハチマキです。ちょっと膨らんでいると思いませんか? ミミズはハチマキが膨らむと脱皮するようにハチマキが頭の方に移動しながら卵を包み込み、ハチマキが卵胞となって産み落とされます。その一歩手前のように見えませんでしょうか。

もしこのミミズが卵胞を産んで、それがグリーンダイヤモンドだったなら、私が今飼っている川ミミズも、この「トランスルーセント川ミミズ」ということが証明されるはず‥。

水に浸けるとこんな感じ。消化管が透けて見えてますね。これって今私が飼っている川ミミズも同様なのです。小さいからまだ透明なのかな?‥なんて思っていたのですが、もしかしたらずっと透明なのかもしれません。

同じ場所にいた川ミミズたち。上の「つ」の字のやつから時計回りに・・「オレハチ」「トランスルーセント」「オレハチ」「オレハチの子ども?」「オレハチ」。そして中央にいるのは「トランスルーセント」。

これまではなんとなく、透明なやつがいるなーぐらいの感覚だったのですが、ひと冬事務所で孵化した河ミミズを毎日のように観察していたら、雰囲気がつかめてくるもので・・

おそらく私が孵化させたのは、この「トランスルーセント川ミミズ」だと思うのです(左上と右下のは「オレハチ」)。

気になってしまい、先ほどの「トランス」を持ち帰ることに‥。

ハチマキが膨らんでいる「トランス」。

見れば見るほど似ています。

事務所で孵化した川ミミズと並べてみました。どっちも消化管がシースルーなトランスルーセント。

ハチマキの部分が卵胞に・・。サイズもピッタリな気がします。

そして事務所のミミズ飼育槽レイアウトはこのようになりました。

左が孵化した幼体とミズムシとカワゲラと巻貝を飼育しているミミズテラリウム。右下はいまだ孵化しない川生まれの卵胞(中のミミズは動いています)。そして右上に新しく「トランス」エリアを設けました。

上手いこと、産卵の瞬間が観察できないものかと思い、泥は入れずに食物となるケヤキやムクノキ、エノキなどの腐葉と隠れ家としてのレンガ片を入れました。

さっそく葉の隙間で落ち着いた模様。

楽しみです。〈若林〉□

 

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