今日は晴れのち曇りのち雨。

昨日、湧き水場から持ち帰ったトランスルーセント川ミミズが気になり、急いで事務所へ。

ところが・・・。

葉っぱの間にはいない。

レンガの下にもいない。

どこにも・・・いない!?

念のため幼体を飼っているミミズテラリウムの中も確認しましたが、おらず・・。

・・・と、その時、ミミズ飼育受け皿を入れている飼育ケースを入れている定温管理用バケツを入れている発砲スチロールの中に、小さく干からびた細長いものが・・・

いやな予感・・。

念のため、水に戻すこと30分・・。

トランスルーセント川ミミズでした‥。

なんと壁を3つもよじ登り、その先の発泡で乾ききって、干からびて死んでしまったのです・・。

死なせてしまった。

少しぐらいケースを上るだろうとは考えていたのですが、周囲は定温管理用バケツになっていますので、最悪バケツの中の水に落ちるだろうと考えていたのが甘かったです・・。おそらく飼育ケースを支えている金網ネットを伝ってバケツの外に出たのでしょう・・。

葉っぱとレンガで居心地よくできたかも・・なんて考えていたのですが、落ち着かなかったのでしょう。

この冬、川ミミズを卵胞から飼育して、数が知らぬ間に減ってしまうことはありましたが、実際に死なせてしまったのを確認したのは初めてのこと。ショックです・・。

ボー然としていると、ミミズテラリウムでパカッとカワゲラが脱皮しました。

ほんの一瞬の出来事でした。

ちなみにこいつが脱皮したのは2回目です。

少しずつ成長しています。

それはそうと、悔やまれます。

そして気付くと、湧き水場に足を向けておりました。

本日もグリーンダイヤモンド卵胞を確認。おそらくは私が孵化させている卵胞で、トランスルーセント川ミミズのものであろうと思います。

小さなマゴタロウ虫?もおりました。

そして、改めて「トランスルーセント川ミミズ」がどんなところに棲んでいるのかを確認することに・・。

この水路には把握しているだけで4種類の川ミミズが棲んでいます。フトミミズ科の「マッチョ虹色水生ミミズ」はもう少し上流側にいることを確認済み。それよりも下流、三面護岸水路の底に0~3㎝ほどの泥砂が溜まっているところに次の3種類の川ミミズが棲んでいます。

上が「オレハチ」、右下が「クルンクルン系」、そして左下が「トランスルーセント川ミミズ」です。

「オレハチ」は湧き水場だけでなく、川にもいて、「マッチョ虹色水生ミミズ」とともに、水場でよく見ることのできる川ミミズです。オレンジのハチマキが特徴で、カッショクツリミミズというやつでないかと考えています。

「クルンクルン系」はめちゃ長い川ミミズです。そしてすぐに自分でこんがらがってしまいます。これも川にいて、意外に流れの早い瀬の底石の裏などにもいます。実際のところ、この冬ふ化させた卵のうち、細長卵胞のミミズは、この「クルンクルン系」ではないかとふんでいます。

そして最後に「トランスルーセント川ミミズ」。これは川ではおそらく見たことがないと思います。透明なミミズという意味では「水生雪ミミズ」がその究極系ですが、それともまた違います。

「水生雪ミミズ」はこれですから・・。透明というよりも白いんですよね。

対して「トランスルーセント」はこんな感じ。消化管はしっかりと見えてますが、体の後半が透明です。

 

湧き水場には4種類いますが、最も多いのが「オレハチ」で、この「トランスルーセント」はあまり見つけることができませんでした。

ですが今回、思いのほか泥砂の中に入っていることがわかりました。「オレハチ」や「マッチョ虹色」が石の裏を好むのに対し(※オレハチは泥の中にもよくいます)、「トランスルーセント」は石の裏というよりも、泥砂の中にうずくまっているようなのです。

そして結局、2匹の「トランスルーセント」をまたもや持ち帰ってきました。

課題はふたつ。

①外に出さないこと。

②もう少し、彼らにとって過ごしやすい環境を提供すること。

①は、事務所を空けるときに蓋をすることにしました。

そして②のために、飼育槽のレイアウトを変えました。

こんな感じになりました。

これまで湧き水だけを入れていた飼育ケース(大)に泥砂を敷き、そこに2匹の「トランスルーセント川ミミズ」を放します。観察しづらいのが難点ですが、しかたありません。

そのなかに幼体を飼っている「ミミズテラリウム」と、まだ孵化しない3つの卵胞を入れた「孵化槽」を備えます。死んでしまった「トランス」は、孵化槽に入れておきました。

ちょっと何のために買い続けているのか自分でもわかりづらくなってきましたが、できたら「トランス」の親がグリーンダイヤモンド卵胞を産み落とすまで、もしくは幼体が「トランスルーセント川ミミズ」であることが分かるサイズまで成長するまで・・。飼育を続けたいと思っています。

そしてゆくゆくは「トランスルーセント川ミミズ」がナニモノであるのかを、突き止めたいと思っています。

この透け透け、もしかしてもしかすると、ホタルミミズなんじゃないの・・?なんてことも思っているんです□