本日は晴れ。埼玉南部は夏日の予報。

実際、とても暑いです。

川ミミズは暑さに弱いのにー。

 

さて。

まずは近頃の川模様から。

・ログサーモンことマルタウグイ、ほぼいなくなりました。

・カモ類はカルガモだけになり、ツグミもいなくなりました。

・オオバンはいなくなり、バンがちょこちょこと。

・ニゴイの産卵は続いています。

・アカミミガメの活動が活発化しています。

・ダイサギと亜種ダイサギ?の両方がいる模様。クチバシが青黒いのと、黄色いのがいます。

・片足ガラスは相変わらず瀬の黒川虫をついばんでいます。

・土手はクサフジが目立つように。

・イワツバメも賑やかです。

・85㎝のウナギが沈んでいました。

 

さて。

このところ、気になっていたのが川ミミズ飼育ケース、通称「ミミズテラリウム」です。

1月8日から飼いはじめている川ミミズですが、当初はこのような卵胞でした。

別名グリーンダイヤモンド。

そしてこの卵胞から孵化した川ミミズを、早くも3カ月半、育て続けているわけですが‥。

このところエサ問題に悩まされておりました。

以前はこんな感じ。ケヤキやエノキなどの落葉が水中で腐ったものを食む姿を観察することができましたので、このように湧水場から葉っぱをいただいてきていたのですが‥。

季節が進むにつれて、当然のことですが、葉っぱがなくなってきたんです。

飼っていたのは卵胞から孵化した川ミミズを6~7匹ほど。それに加えて、湧水場で捕まえてきた親ミミズを1~2匹といったところ。

最終的なミミ活の目的は、卵胞から孵化した川ミミズの正体を探ることなのですが、飼育を進めているうちに、このミミズではないか?という候補があがってきたんです。

それがこちら。

「トランスルーセント川ミミズ」です。

特徴はまず体色が透明。そして体表はツルツルしています。さらに湧水の中でも底の砂泥の中に棲んでいることが多い川ミミズです。全長は4㎝ほど。これの環帯の部分が、卵胞と似たようなサイズでもあり(ミミズは環帯を脱いで袋として、そこに卵を納めます。それが卵胞となります)、これは怪しいと踏んでいたのです。

大きい方が「トランスルーセント川ミミズ」、小さい方は卵胞から孵化したミミズ。

大きさの違いはありますが、ともに透明な体をしていて、雰囲気も似ています。

ところが、特にこの「トランスルーセント川ミミズ」がエサを食べなくなってしまったんです。川ミミズはエサを食べないと、少しずつ体が小さくなっていき、死んでしまいます。

湧水場の砂泥を持ち込んだこともありました。でもうまく食べていないようです。

そこで最終手段として、これを投入しました。

市販の腐葉土です。

果たして食べてくれるのか‥。

こんな感じ。

ですが、結局、「トランスルーセント川ミミズ」はエサを食べてくれません。

環境が合わなかったのかもしれません。

体が少しずつ小さくなってきたところで、元の湧水場に戻すことにしました。

一方、卵胞から孵化した川ミミズは、体が小さいので、腐葉土を入れてしまうと容易に見つけることができません。おそらくこっちもダメなんだろう‥と諦めておりました。やはり育てるのは容易ではないなと‥。

ところが‥。

本日、腐葉土をほじくり返して見たのは、2.5㎝ほどに成長して元気ある川ミミズの姿でした。

体はまだ透明ですが、頭の方は色づいてきたみたい。そして腸内に食べた腐葉土を蓄えておりました。

そして4匹の川ミミズをミミズテラリウムに確認することができました。

いずれも元気いっぱい。

これは、もうちょい飼ってみよう‥。

とりあえず「トランスルーセント川ミミズ」の成体は元の湧水場に戻し、卵胞から孵化した川ミミズばかりとなりました。

問題は、この川ミミズが何者であるか?

なんとなく‥ですが、「オレハチ」に似ているんですよね。

こちらが「オレハチ」の成体です。オレンジ色のハチマキ(環帯)は成体にならないとでてきませんが、もうひとつの特徴はザラザラと節ばった体です。

これまで体が透明だったことから「トランスルーセント川ミミズ」ではないかとばかり思っていましたが、ミミズテラリウム環境で生き抜く強さに加え、「オレハチ」っぽいギザギザが体に出てきました。

「オレハチ」は、「マッチョ虹色水生ミミズ」とともに、幅広い環境にいる川ミミズの中の川ミミズ。

こいつがもう少し大きくなり、どんな川ミミズに育つのか?

「オレハチ」なのか?

「トランスルーセント」なのか?

はたまた別の川ミミズなのか‥?

オトナの証であるハチマキ(環帯)が出てくるまで、もう少し頑張って飼ってみようかな‥。

そう思い始めている本日です。〈若林〉□

 

★RIVER-WALK Vol.1~Vol.3発売中です!★