関東はそろそろ梅雨明けでしょうか。 日中暑く、夕方にゴロゴロきてドシャドシャ降ってモワモワ~という埼玉の夏パターンがすでに訪れている感じです。 そんなさなか、急増水には要注意の二面護岸河川へ‥。 今年も注目しておりますオヨギデカミミズの暮らしを見に‥。 オヨギデカミミズについては過去ブログ【オヨギデカミミズの暮らし】をご参照ください。 今回の観察の条件としましては、日照り後の夜、であります。 オヨギデカミミズの場合、雨が続く梅雨時期は護岸の穴に潜んでいることが多いように思うのですが、雨が降らない夏の日中、果たしてそこに潜んでいられるのだろうか? というのが気になっているところ。木陰もありますが、護岸表面も乾いてしまうし、温度も上がってしまうでしょうから。 この日も護岸は乾き、ハサミムシが徘徊してました。ハサミムシは意外にも夜の川辺の徘徊者なのです。 川底の石にはタニシ。殻が削れているのは数日前の大雨で流されたからではないでしょうか。 アメリカザリガニ。 ドジョウ。このほか丸っこい小さなフナもいました。 7時半を過ぎるころから出てきました。雨降り時よりも30分ほど早めの感じ。 そして体の半分も出さずに穴の周囲のコケを食んでいる様子。これはまた別のミミズですが、光に反応してしまうため、観察時は弱い赤色光を用いています。 水面近くで頭を出しているオヨギデカミミズ。 こちらは富山ブラック水生ミミズ。 若いマッチョ虹色水生ミミズもおりました。マッチョ~はとても美しいのです。 なんともいえない飴色の透明感。 やはり特別なミミズですね。 オヨギデカミミズ。頭を上にして尻尾だけ水面に入れているスタイルは良く見ますが、こうなるにはおそらく2パターンの行動が考えられます。 ①護岸から水中に落ちて這い上がった状態 ②川底から這い出てきた状態 なかなか川底から這い出てくる瞬間を観察するのは難しいので、判別はできませんが、時間が経つにつれて、この状態のミミズは増えてきます。 そして今日は二つのひらめきを得ました。 まずひとつは「護岸が乾いているとミミズの行動範囲は狭まる」ということです。逆に言えば雨が降っていたりして護岸が濡れた状態では、ミミズの行動範囲はとても広くなります。グングン護岸を這い上がっては水中に落ち、また這い上がって‥とかなり活動的なのです。 もうひとつのひらめきは「何かがトリガーとなって数匹が同じ動きをする」ということです。 この日はある時間帯に一斉に顔だけだし活発に頭を振り回す行動を観察することができました。 雨の日などは、何かをきっかけに一斉に壁を登る行動も見られます。 明るさなのか、それ以外の体内時計なのか、湿度なのか、定かではありませんが、数匹が同じ行動を取ることは普通にあることなのかもしれません。 私の中では、雨後にミミズが大量に這い出てくるのと似た現象なのだと思っています。 知りたいのは「彼らがなぜ穴から出てきて動き回るのか?」です。 この日、川を泳いでいるやつは3匹でした。 1匹はオヨギデカミミズ。2匹目はこちら、おそらくホソスジミミズ。大きさは似ていますがオヨギデカミミズとは違う種類です。オヨギデカミミズよりも筋肉質?で動きも活発です。渓流域にも多い印象‥。 そしてもう3匹目は・・ マッチョ虹色水生ミミズでありました。 キラキラと実に美しく・・ 夜の川底を徘徊しておりました。 こいつも川ミミズの中の川ミミズ。 しばらく徘徊し‥ 護岸に上ってゆきました。 本日は以上となります。 楽しみなのは日中、護岸の穴に潜っていられなくなるほど暑い日の夜です。 日中、川底の石の裏にいるのは確かなので、そいつらが果たして夜になると這い出してくるのかどうかを知りたいところです。〈若林〉□
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