なかなかに寒い一日。 今日もひたすら事務所作業でありましたが、このところ朝と夕方に少しの時間だけでも川に行き、産卵後の落ちアユが流されていないか、それを食べにイタチが川辺に出てきてはいないかと観察しています。 アユはすでに産卵期の終盤を迎えているようで、3日に1匹見られるかどうかというところ。イタチは夕方に初めて弱ったアユが流されてきているのを偶然見つけた時に、偶然目の前に現れたきり、姿を見せてはくれません。 ですが私は、きっとイタチが産卵後のアユを食べているに違いないと妄想して、朝夕朝夕と姿や痕跡を探しています。 アユはこんな感じに死んでいます。かろうじて生きていることもあります。 煮干しのようにやせ細ったものも。 まだ腹に卵を蓄えていたメスも。 鮭のメスのような婚姻色の出たオスアユも。 イタチも足跡は残しています。 小さなアユが、川岸にひっそりと死んでいました。 果たしてイタチは大量に落ちアユが流れてきた時、貯食などはするのだろうか?という妄想が湧きました。 そして今朝も川辺にはイタチの気配が濃厚。でもフンを見つけることはできませんでした。イタチのフンの中から、アユの骨を探してみたいのですが・・。 ただ今日は、イタチの貯食を妄想しながら川辺を探していたところ、気配が濃厚な場所の傾向を掴むことができたように思います。 それはこんなところ。曲がった瀬の内側で砂が溜まっている場所です。 砂だけでなくゴミなども溜まっていて、そこにはイタチの足跡はもちろんのこと 小さな鳥のついばみ痕や(イソシギじゃないかと・・) 生姜のような根がネズミにかじられたばかりのような痕やら シジミの貝殻もたくさん見ることができました。 こんな感じに小さな木陰になっているところもよしです。 おそらくはゴミとともにアユなど動物の死骸やクルミなど植物の種子など食べ物となるものも流れ溜まる場所だからなのでしょう。そんなところにケモノも鳥もやってくるような気がします。 クコの実が良い感じに熟しています。 さて。そんなさなか、対岸の浅瀬でハシボソガラスが何かをついばんでいました。 こちらは数日前の写真ですが、近頃はこのように小石をひっくり返して、裏に巣を作っているヒゲナガカワトビケラを器用にくちばしでついばむ様子をよく観察していましたので、それかと思ったのですが・・ なんか丸いものを食べているんですよね。大豆のような・・。 実はこれ、初めて見たのですが、シジミでした。 こんな場所です。以前に川ミミズの畑と呼んでいたところ。シジミがたくさんいることは知っていましたが、まさかカラスが食べるとは思いませんでした。 黄色い色からおそらくは外来種のタイワンシジミ。 これをくちばしでプツッと潰して・・ パクッと・・。 面白いのは似た色の小石をつまんだときは、ちゃんと吐き出していること。 ちゃんと見た目で探しているんですよね。 そうそう、一昨日はハシボソガラスが水面に滑空しながら脚でヒョイっとアユを捕まえたシーンを目撃しました。きっとアユだったのですが、双眼鏡も望遠レンズも持っていなかったので確かめることはできず。ただ、脚を使ってものを掴むのは少し珍しいらしく、いずれそんなシーンも撮影してみたいと思っています。 アユにイタチにカラスにネズミ。川辺には生き物の気配が濃厚です。 こんな食痕も・・。少し前までひらひらと飛んでいたハグロトンボ。鳥だとは思うのですが、何者の仕業なのか・・。 毎日少しずつの観察ではありますが、やっぱり川辺の観察は楽しいものですね。〈若林〉□
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