本日、30日にて今年の仕事納めとなります。

今年も一年、ありがとうございました。

今年、弊社で行った主な仕事を紹介します。

 

『SEABASS Life』(つり人社)

シーバス(スズキ)のルアーフィッシング専門誌。年4冊の企画・編集を担当しました。

このご時世、紙媒体の雑誌は本当に色々とマネジメントが難しいと思いますが、幸いにも「シーバス釣りのある暮らし」というテーマに共感をいただき、今年もご好評をいただくことができました。フォトグラファーの松本賢治さんやレギュラーライターの宮崎紀幸さん、アートディレクターの草薙伸之さん、他スタッフの皆さん、そして多くの釣り人の方々の力をお借りして充実した誌面を作り上げることができました。

 

『自然保護』(日本自然保護協会)

今年で創立70周年を迎えた環境NGOの日本自然保護協会の会報誌です。年6冊の特集ページの編集・取材・ライティング等を担当しました。

ひと口に「自然保護」と言っても切り口は様々。今年の特集テーマは「人と自然と妖怪」「東日本大震災から10年〜復興と自然の移り変わり〜」「未来へつなぐイヌワシ保全」「驚きいっぱい!夜の自然観察」「自然のちからで、明日をひらく。Nature-based Solutions」「一緒に世界を広げる小さな子どもと自然観察」でした。いずれも知識不足を補うための事前勉強からはじめ、編集をしながら自分も会員の皆さまとともに知っていくという感覚で作っていきました。

 

『リバーウォーク・ストーリー〜川と釣りと』(グローブライド)

大手釣具メーカーのダイワ(グローブライド社)のウェブサイトで行なっているコラム連載です。今年は3話を書き下ろすことができました。

この連載は、タイトルに『リバーウォーク』とあるように、『RIVER-WALK』誌の流れを汲んだ内容となります。いわば自分の中の「ど真ん中」とも言えるもので、書き上げるのに最も時間を要しています。現在も新しい話を製作中で、年またぎとなってしまいました。今後も皆様に楽しんでいただける内容を丁寧に綴っていきたいと考えています。こちらからご覧になってください。

 

『Coyote』(スイッチパブリッシング)

私にとって雑誌編集の教科書のような存在である『Coyote』。縁あって当誌初となる釣り特集を編むにあたって光栄にも企画段階から参加させていただきました。

弊社出版の『RIVER-WALK』ともつながる内容が矢口高雄さんの哲学により導かれ、類のない釣り特集に仕上がったと思います。釣りをしない人が読んでも楽しめる内容ですが、釣種を問わず多くの釣り人に読んでほしい一冊です。テーマは「釣りを通して測る自然と人との距離」と言ったところでしょうか。尊敬する新井敏記編集長から担当した原稿にいただいたご指摘のひとつは、自分の性格とも関わる大きな弱点でもあり持ち味でもあると考えている要に対するもので、今でも大きな石のように置かれています。

 

 『武蔵野発 川っぷち生きもの観察記』(山と溪谷社)

ヤマケイ新書より12月18日に発売したばかりの新刊です。初の自著となります。当ブログで4年ほど前から紹介してきた近所のまちなかを流れる川の生きもの観察記録を、山と溪谷社の稲葉豊さんが面白がってくださり実現した一冊です。

ひとりでも(ひとりでこそ?)楽しい川辺の生きもの観察は、今の時代にぴったりとマッチした癒しの趣味になると思います。内容についてはここで改めて触れませんが、ひとつだけ私が自然観察を楽しんでいるコツを書かせていただきます。それは「気づけるようになる自分を楽しむ」ということです。どんなに乏しい人工的な自然だとしても、自然の持つ情報量は無限ですから、ようはそこで何に気づけるか気づけないかなのだと思います。できるだけ身近な同じ川をたびたび歩き続けることで、気づけることは自然と増えていきます。その変化は自分でも驚くほどで、とても楽しいです。

 

以上が今年の主な仕事となります。たくさんの方々にお世話になり、他にも多くのお仕事を請け負わせていただくことができました。ありがとうございました。

今年は自分にとって大きな仕事を果たした年であり、また大きな失敗をしてしまった年でもありました。家族や関係者の方々にはとてつもないご心配とご迷惑をおかけしてしまいました。私は来年50歳を迎えます(と書くだけで冷や汗が…)。今年の経験を糧に、仕事スタイルも含めて新年は色々と模索する一年になりそうです。まずは今、このように一年のご挨拶を書けていることに感謝して、今年の仕事を納めたいと思います。ありがとうございました。

RIVER-WALK代表 若林 輝

2021.12.30 今朝の川