今日は晴れ。朝方は寒さが残りましたが、少しずつ春の陽気に。 今朝も少しだけ、川をのぞいてきました。マルタウグイの産卵チェックと、ニゴイの様子を確認に・・。 雪混じりの雨でツクシが一気に顔を出しました。 カワウが大忙し。今日は初めてアジサシの仲間を見ました・・が、ピントを合わせることができず写真はなし。でもアジサシが来るぐらい、魚がぎゅっと固まっていることなのかもしれません。 マルタの産卵場にはダイサギが1羽。マルタウグイは下流の淵に待機していました。例年よりもやや小ぶりが多い印象です。 コイも太いのがだいぶ集まってきましたね。ハタキはまだ未確認。 モズ。 こちらはすだち雛、なのかな? 親に餌をもらってました。 コチドリ、かな? オオバンはまだいます。 ヒドリガモもまだいます。 イソシギも活発に。 カワウは綺麗ですね。 イワツバメもたくさん。 カルガモはオス同士の争いでしょうか? ガチンコ相撲。 すごいファイト。 お目当はこのこ?(メスですよね?) そして昨日に引き続いて、ニゴイの死骸。 例年、この時期になると大型のニゴイが謎の死を遂げます。致命傷と思わしき外傷があまり見当たらないんですよね。 下半身はきれいなまま。 釣り人の影響も考えられましたが、口まわりもきれい。 頭にだけ傷跡が多数ありました。よくはわかりませんが、カワウに飲み込まれかけたのでしょうか? 以前拾ったうなぎも似たような感じだったな・・。 立派な魚体です。追星はまだ見られず。オスかメスかちょっとわからず。 もう一匹。今日は二匹でした。 トロ瀬のニゴイも少しずつ産卵を意識した行動を取り始めました。これはおそらく緩いペアリング。そこまで産卵には適してなさそうな流れの緩いトロ瀬にて。左側の上流側にいるのがおそらくメス、右側がオス。その後方にもう1匹オスらしきのがいました。 これは別のトロ瀬尻です。流れの向きは右から左。トロ瀬からザラザラとしたチャラ瀬への移行帯です。ニゴイはこんな場所を好んで産卵します。中央のうっすら明るくなっているところは、おそらくニゴイがスパスパやったか、一度すでに産卵をした痕ではないかと思います(もしくはコイのスパスパか・・)。 拡大するとこんな感じ。ニゴイの産卵行動は、サケ科魚類のそれにとてもよく似ているのですが、大きく異なるのはサケ科魚類はメスが体で底砂利を掘り起こして産卵床を造るのに対し、ニゴイは造りません(詳しい観察記録はヤマケイ新書『武蔵野発川っぷち生きもの観察記』をぜひ読んで見てください)。 ですが、ニゴイも産卵をする砂利底のお掃除はしているのではないか?なんてことを思っています。 これは産卵シーズン序盤の(おそらく)メスが良く見せる行動です。流れに乗って下流へと下りながら、気になった場所に来るとピタリと止まってスパスパと底砂利を吸ったり吐いたりします。砂利底にいる川ミミズや川虫の類を食べているとも考えられますが、それよりも産卵適地を確認する行動なのではないかなーと考えています。 今年は産卵期に至るまでの前段階の様子、そして産卵盛期を経て、終盤期に至るまで、どのように行動が変わっていくのかを観察してみたいと思っています。〈若林〉□ 【お知らせ】川辺の自然観察をまとめた一冊、『武蔵野発 川っぷち生きもの観察記』発売中です!(アマゾンの販売ページはこちら) |