一昨日、栃木県の水産試験場が管理釣り場用に開発した全雌三倍体サクラマスの名称が発表されましたね! ダイワのウェブコラム『川と釣りとサクラマスと』前編で紹介した魚です。その名も・・ 『銀桜サーモン』(ぎんおうさーもん) 格式の高い、とても良い名前ではありませんか! 銀桜とあるように、銀ピカなボディが一番の特徴です。「サーモン」と付くと、どうしても美味しい食材をイメージしてしまいますが、県では食材としての活用も考えているのだとか。私もお寿司とお刺身でいただきましたが、ほんのりの甘みのある身は最高に美味でした。 ちなみに私の予想は「トチサクラ」でしたが、思えばサラブレッドのようでもあるし、漢字で「栃桜」と書けば力士のようでもあります。決まってしまえばやはり銀桜サーモンなのだな、と納得の命名です。 銀桜サーモンにつきましては『川と釣りとサクラマスと』前編をぜひお読みになってください!
そして後編もアップとなりました。 後半は、栃木県が鬼怒川や思川、那珂川などで試みている釣り人の協力を仰いだサクラマス調査について紹介しています。 栃木県を流れる川は太平洋側のサクラマス遡上のほぼ南限にあたります。県内のサクラマスは耳石などの解析により、海洋生活期が長いタイプと短いタイプ、さらに本流で大型化してサクラマスっぽくなる(いわゆる戻りヤマメや本流ヤマメと呼ばれるもの)タイプがいることが解明されています。それらがどこでどのように釣られているのかといった情報を釣り人に協力してもらい集めることで、資源の保全や管理につなげようという試みです。 これからの釣り場管理には、利用する釣り人の協力がとても大きな意味を持ってくると個人的には考えており、その先駆的な取り組みを栃木県は行っており、とても注目しています。 サクラマスの耳石ファイル。 そして後半は、那珂川支流にサクラマスの産卵遡上を観察に行った様子も書いています。 サクラマスのものと思わしき産卵床。
サクラマスは海と森をつなぐ魚。 サクラマスの生態、そしてこれからの内水面の釣り場管理に興味のある方は、ぜひご覧になってみてください!
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