今日は晴れ。午後より雲が増えて雨になる予報ですが、ひさびさに暖かい午前中です。 一昨日の晩にまとまった雨が降り、その濁りが取れてきた今朝、ニゴイの新しい群れが入ってきました。 直径で1mほど。ハク(ボラの幼魚)の群れも上っていました。 ムクドリは巣材を運びます。 ミドリガメも今日は甲羅干し。 そして瀬でコイよりも早い引き波が立つのを確認して対岸に渡ると・・ ニゴイが産卵行動をしていました。 今年は昨年に比べ観察できる数がとても少なかったので心配していたのですが、とりあえずよかった。明るい金色のほうがメスに求愛行動を繰り返していたオス。黒っぽいほうは下流から来遊してきたオスです。これはつまり、威嚇している行動なのだと思います。黒いほうはもしかすると下流側に陣取って、時折上流のペアにモーションをかけてきていたのかもしれませんが、白い雲が反射してなかなか水中の様子が探れません。ちなみに写真左下あたりに盛り上がっている黒い塊がメスとなります。 オス同士がこのようにならんで速さを競うのか、誇示し合うのか、激しく泳ぎまわり、時折お互いに突進したりもしています。 なにがいいって、この水面の飛沫がいいんですよね。 オス同士のにらみ合い。 のしかかり。 そして黒いオスを追い払った後、明るい金色のオスはメスの元へと戻ってきました。 そして・・ ビビビビビ・・ 放卵と放精・・卵を産む瞬間です。顔を出しているのはメスです。 メスはこのように放卵の最終段階で顔をしゃちほこのように持ち上げます。 別の産卵。 卵を産んだ直後のメスです。 こっちでもシャチホコ。
ここで少し宣伝ですが・・ ヤマケイ新書『武蔵野発川っぷち生きもの観察記』には、ニゴイの産卵行動様式が詳しく書かれています。サケやヤマメ、イワナなどサケ科魚類との比較についても色々と書いています。 行動パターンをあるいていど理解することで、その瞬間をじっくりと観察することができると思いますので、ご興味のある方はぜひとも・・。 さて。 しばらくニゴイのスプラッシュを観察し、今日は満足。 そして最後にもう一回・・ ブハァッ! いやあ、ニゴイの産卵は本当に癒されます。 また見にきたいと思います。〈若林〉□
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