今日は晴れ。爽やかな風が吹いています。 昨日、観察したカワモズクは一夜にして無くなってしまっていました。 夕方のゲリラ豪雨の影響なのか・・不明です。 川は静かです。ニゴイやログ・サーモンことマルタウグイ、そしてコイの気配すら殆どなし。オオバンもヒドリガモももういません。もしかすると、これが初夏の到来?ってやつなのかもしれません(ちょっと早いか・・)。 さて。ゲリラ豪雨と雷の影響を心配しつつも、大潮かつ満潮は夜7時という絶好の?タイミングに、少しだけ川を覗きに行って来ました。このところ気になっている「オヨギデカミミズ」の泳ぎだしです。 ただ、度々のまとまった雨で河床の砂利が大きく動いたので、その影響もあるのかもしれませんが、まとまって川底に出てくるのはしばらく見ていません。 この日、まず気づいたのは、陸地での這い出しが多かったこと。 5㎝前後のミミズが生垣から濡れたアスファルトに出てきていました。 見たところ、「マッチョ虹色川ミミズ」ではなさそう。「オヨギデカミミズ」よりも細長いので違うとは思いますが、少し似ています。果たして・・。 確認したものは全てが環帯の出来上がっていない幼体です。 10mほどの区間に20匹ほど出ておりました。いずれも同じミミズに見えました。 川はやや増水、そして白濁りといったところ。観察はできそうです。 ですが、先にお伝えしておきますと、この日、川底に出てきたのは1匹だけでした。20㎝ほどの大型で成体の「オヨギデカミミズ」でしたが、少し弱っていた模様。それについては後ほどとして・・ こんな感じに護岸に取り付いているミミズはいくらか観察することができました。こちらはおそらく「オヨギデカミミズ」の幼体。10㎝ほど。 ブラックライトを当てても、幼体はほとんど蛍光発光しません。 次にツリミミズ科と思わしきミミズ。10㎝ほど。 体毛の配列がツリミミズ科らしき感じです。 なかなかすごいですよね。 続けてこちら。「マッチョ虹色川ミミズ」です。成体で10㎝ちょっと。 マッチョは成体でも体毛以外蛍光発光は見られません。 続けてシマミミズ。 おお! 全体的にしまでない部分に蛍光発光が見られました。ポツポツと光っているのは体毛でしょう。 これは結構、光っているのでは? 白色LEDライトで見ると、蛍光発光している部分は、もともと黄色っぽくなっています。全くの根拠なしですが、もしかするとシマミミズ特有の「黄血」が溜まっているところなのでは・・? だとすると黄血は光るのかもしれません。怖くて試せません・・。 ちなみに以前、撮影したシマミミズは黄色っぽい部分がなく・・ 蛍光発光もほぼ見られませんでした。 そもそもシマミミズの「黄血」って、どういう意味を持つ物質なのだろう? 今度、ちょっと勉強してみたいと思います。 そしてこちら。少し体調の悪そうな「オヨギデカミミズ」。体調が悪いといっても、川底でグネングネンと動き回るぐらいには元気でした。口の部分が変形してました。これは整体でもあるし、光るかな・・? ・・と思いきや、ほとんど体毛以外、光りません。 これはちょっとした発見でした。光るのは元気が良い証拠なのかもしれません。 さらに5㎝ほどの「オヨギデカミミズ」らしき幼体。 うっすらと蛍光発光。 小型の「マッチョ虹色川ミミズ」。 そしてこちらは今年初めての観察だと思うのですが、おそらくは私が「富山ブラック川ミミズ」と呼んでいた(呼び方改めたいと思います・・。) 新しく命名、「しまぐろ川ミミズ」。5㎝ほどの幼体です。 頭の方がうっすらと発光。 種類によって光り方が違いますね。面白いです。 10㎝超えのマッチョ。 この日、最も鮮やかな蛍光発光を見せたのは「オヨギデカミミズ」と思わしき尻尾。 どうです。 この光り方も独特ですよね。 ・・とまあ、いろいろ光らせてみて、種類や成長段階や、健康状態によって光り方が違ってくるだろうことが、なんとなくわかってきました。 帰り道、這い出しているこちらのミミズもブラックライトで照らしてみると・・ 薄ぼんやりと、こんな感じでありました。 川ミミズたちがどんどん成長するこれからの季節が楽しみです。〈若林〉□
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